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THE WANDERLAND for Dogs, Cats and Us
前回までは、普段の散歩の様子をお伝えしました。今回は猫がいかにして散歩をするようになったか、当時の環境と成長を振り返ってみたいと思います。
ビッキーを拾った時の写真
日陰のない砂浜をふらふら歩きまわり、しゃがんでいる人のお尻の下でヨタヨタ……くたっとなってしまう子猫(350グラムくらい)。直射日光のあたらない場所を探し求めているようでした。誰かが立つとまた日陰を探してしゃがんでいる人のお尻の下へ……。
この時はかなり弱っているように見えましたが、軽い日射病だったらしく保護してミルクを与えるとすぐに元気になりました。

体を洗って目やにを取ってやる
海ではボロ雑巾さながらでしたが、洗ってやって数日経つとそれなりに猫っぽくなりました。

家のまわりの探検
すでに実家に2匹の猫がいますが、子猫のうちからあまり家の外に出さずに飼い始めたので、外出は難しい性格に。
ビッキーも完全室内飼いで育てることにしましたが、猫でも犬のように散歩をさせたり、どこかにドライブに一緒に行けたら楽しそう! と、子猫のうちからハーネスを着けて家のまわりを抱いて歩いて、興味を示したものに近づけたり、たまに道に降ろして歩かせたり……。

睡蓮鉢の水が好き
一日の大部分を家の中で過ごすビッキーにとって、毎日数十分だけ触れ合う外の風景は新鮮だった様子。決まった時間になると自分から外に出たいとせがむようになりました。

しかしすぐには犬のようには歩いてくれず
リードを着けたまま塀に登ってしまったり、茂みに入って丸まってしまったり……。思うように歩いてくれず、さすがは猫、手ごわい……。

徐々に地面におろす時間を長くしていく
それでも、毎日同じ道を抱いたり肩に乗せたりして散歩しながら、地面に降ろす回数を増やしているうちに、最初は道ではうずくまったり這いつくばる姿勢になりがちだったのが、だんだんと立って歩くようになっていきました。

寄り道は多いけど
見慣れた道に安心してきたのか、少しずつ積極的に歩くように!
人の歩調に合わせて歩くことを覚えてくれたようです。

近所でちょっとした名物になる
散歩をマスターした頃には、すれ違う人たちに「あら猫の散歩ですか?」と声をかけられるように。

たまには少し離れた公園へ
いつものコースに慣れてきたので、ちょっと遠くの公園に行ってみました。

ここはどこよ
知らない場所のせいか、まわりをキョロキョロと警戒するように見渡しています。カバンから自分で出てこないので出してやると、しばらくしていつものように探検を始めました。でもやっぱり見慣れた道のほうがサクサク歩くようです。

普段のコースでは大ハッスル
「あそこの砂利が気持ちいいの知ってんだよ」とばかりに引っ張る引っ張る。

日陰でひとやすみ
休憩場所もお気に入りの場所を見つけるようになりました。

散歩に連れていけないときは外につなぐ
庭につないでおくだけでも満足するようです。日向ぼっこをしたり、鳥を目で追ったりとゴロゴロくつろいでいます。

草を食らう
草を延々と食べてたり、やることはたくさんあるようです。食べ過ぎると吐きますが。

外飽きた顔
「そろそろ家入るから入れろや」とかわいくない顔で言ってくるので入れてやります。

野良猫がやってきた
「お前なにそんなチョッキ着せられてんだよ」とワイルドキャットが言いに来ました。ビッキーは何も言い返せません。
家の中から毎日ぬるま湯のような生活をしている2匹が見ています(実家の猫)。


次回は、ドライブデビューしたビッキーとポティロンの森へ!
ほそいさん&モデルキャット プロフィール
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ほそいあや
ライター&Webデザイナー。犬猫好き。7歳の時に拾った雑種犬と姉弟のように育つ。一緒に川で泳いで溺れかけた経験あり(自分が)。その数年後に猫が加わり、犬の散歩についてくるようになる。
現在はゲルマニウムローラーで野良猫をコロコロするのが趣味。
HP:http://seiten4go.com Twitter:@hosoi
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ビッキー(メス・mix・4才)
飼育形態:室内飼い/飼い始めたきっかけ:4年前の夏に海岸で地引き網をしていたら、どこからともなく薄汚い子猫がヨロヨロとやって来て人のそばで眠り始めた。
上空にはトンビが旋回していたのでとりあえず保護、里親を探すつもりで家に連れて帰るも、結局、飼うことに。育つに従いどんどん毛が長くなり、洋猫の長毛種と日本の三毛が混ざっているような説明しづらいデザインの猫となる。名前のビッキーは地引き網が由来。
ビキ・テラ散歩、ときどきルポ
