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THE WANDERLAND for Dogs, Cats and Us
防災月間の特別連載、前回に続き「愛犬を守るために飼い主ができる備え」を紹介します。最低限教えておきたいしつけ、日頃から慣れさせておきたいこと、備蓄……。
いざというとき後悔のないよう、できるだけのことはしておきたいですね。
災害時を想定した「慣れの練習」を
ふだんはしないことをしなければいけなかったり、逆にいつもできることができなくなるのが災害時です。どんな状況になっても犬が過剰に興奮したり、ストレスがかからないように、災害時を想定したできごとに「慣れさせること」をしておくといいでしょう。
1.夜は離れて寝てみる
避難所では犬は別室または屋外でクレートに入って過ごすのが一般的です。とくにいつも愛犬と同じ布団でくっついて眠っている家では、クレートに入れて、別室避難でも不安にならないために離れて眠る練習をしておきましょう

数時間離れることから始め、ひと晩離れて過ごせるようになったら安心です
2.試しに1日預けてみる
同行避難ができない場所や、飼い主さんが病気やケガのため、愛犬と離れて過ごすことも想定し、知人やペットホテルに預け、離れることに慣れる練習をしておくことも必要。

離れるとどうなるのか知るために、預け先に、愛犬の様子を聞いておきましょう
3.いろんなところに連れ出す
日ごろから頻繁にお出かけに連れ出されている犬は、外出に慣れているので、災害時の避難でも、「またどこか行くのか」程度に思いやすく、ストレスが少なくすみます。

本当の避難時に使うキャリーケースでもお出かけをして慣れさせておくと◎
4.試しに散歩をしない日を1日つくる
1日散歩をしないと愛犬がどんな行動を取るのか知るために、1日だけ散歩をせず、吠えやすくなる、興奮しやすくなるなど、愛犬の行動にどんな変化が起こるのか知っておくことも大切。

遊ぶ時間を増やせば、散歩がなくても1日なら大丈夫など、対処法を見つけよう
5.いろんな人に会わせおやつをもらう
避難所には、たくさんの人が避難してきます。人が苦手な犬にとっては、これはとてもストレス。今から、いろいろな人に会わせ、可能ならおやつを与えてもらい、人に慣れさせておくといいですね。

外出時は愛犬の大好物なおやつを持って出て。近づいてきた人におやつを与えてもらい慣れさせよう
6.不妊・去勢手術をしておく
災害時は限られた空間にオスとメスが同居しますし、万が一放浪した場合、望まぬ妊娠やケンカ、マーキングなどでトラブルになることも。愛犬のためにも、まわりの犬のためにも、手術を考えてみては?

避難所では、未手術の犬は、パンツやマナーベルトをするなどして、まわりに配慮を
7.ワクチンを接種しておく
たとえ、ふだんあまり外出しない犬でも、災害時はほかの犬と同じ空間で過ごします。ワクチン接種は必ずするようにしましょう。また、毎年の狂犬病予防接種は法律で義務づけられています。避難所によっては、ワクチンと狂犬病予防接種をしていないと移動させられるところも

鑑札、注射済票は犬につけ、接種証明証は持ち出せる所に
8.マイクロチップを入れる
災害時は愛犬が首輪抜けをして、脱走してしまうことも充分考えられます。個体認識ができるマイクロチップを入れ、登録手続きをすれば安心。迷子になってもリーダーで身元が読み取れ、再会に近づきます

マイクロチップは動物病院などで注射器で装着します
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