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THE WANDERLAND for Dogs, Cats and Us
それから16日後
ギリギリまで家族との時間を過ごさせてあげようということで、その16日後にようやく我が家の住人となりました。
連れてきてすぐお風呂に入れたら、よくわかっていないのか普通にくつろいでいました。
フロネコ計画失敗
お風呂好きの猫にしたかったのでしめしめと思い、三日後くらいにまた入れてみたのですが、すでに嫌がられてしまいました。やっぱりよくわかってなかっただけだったか……。
カゼをひいている
連れてきた翌日、病院に連れて行きました。
体重は700グラム。食欲もあり、基本的な健康状態はよいけれど、カゼをひいているとのことでした。外にいた子猫はだいたいひいてしまうらしく、まぶたが腫れたり鼻水が出たりするけど、すぐに治るので心配はいらないそうです。ビッキーを拾ったときも同じような感じだったのを思い出します。
飲み薬と目薬で様子を見ることになりました。
ビッキー「寝耳に水ですし」
一番の問題はやっぱりビッキー。子猫が来た瞬間に心を閉ざしました……。
もちろん子猫同士じゃないのですぐに仲良くなれるとは思ってなかったけれど、想像以上に威嚇をして怖がります。ちょっとずつ対面の時間を設けてコミュニケーションが取れるように試みているものの、子猫はビッキーを追いかけ悪循環に。
人に対する態度も一変。毎晩一緒に寝ているのに、この日は来てくれなくて悲しかった。
子猫を隔離する
こういう場合は、まず先住猫から子猫を見えない状態にする必要があるそうです。先住猫は、今までの自分の座を新入りに奪われたと感じてヘソを曲げたり、自分の居場所がないように感じておかしくなってしまうことがあるらしい。
ビッキーは4才なので少し時間がかかるかもしれません。気長に馴染ませていくしかないようです。
カゼをうつさないためにも、しばらくのあいだケージの中に入れておきます。
ケージには、ビッキーから見えないように布をかけます。
「出して~出して~」攻撃に心痛
ケージに布をかけると、ずっとピャーピャー鳴きわめき、隙間から前足を出してくる……。布をめくると、腫れたまぶたの子猫が。何度か出して抱いてやると、体温が落ち着くのか小さな身体をぴったりと密着させてくる。不安なんだなあ。
視線を感じ振り向くと鬼の形相のビッキー。
「なんでもない、いまのなんでもないから!ビッキーが一番かわいいよ!」
私も心を鬼にして子猫をケージに戻すのですが、同時に悲哀に満ちた超音波の鳴き声と、小さな前足が助けを求めるように突き出てきて……つらい。悪いことをしているわけでもないのに罪悪感を抱いてしまいます。
鳴き疲れて眠るまでそう長くはかからないけれど、なんだかとっても極悪非道なことをしているような気分になるのでした……。
次回、元気になった子猫がワクチン接種を体験。ビッキーとは歩み寄れるのか?
ほそいさんのプロフィール
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ほそいあや
ライター&Webデザイナー。犬猫好き。7歳の時に拾った雑種犬と姉弟のように育つ。一緒に川で泳いで溺れかけた経験あり(自分が)。その数年後に猫が加わり、犬の散歩についてくるようになる。
現在はゲルマニウムローラーで野良猫をコロコロするのが趣味。
HP:http://seiten4go.com Twitter:@hosoi