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THE WANDERLAND for Dogs, Cats and Us
肩もお揉みしますよ
次は肩。正しくは背中側の首の付け根にある「大椎(だいつい)」というツボ。神経痛、リウマチ、気管支炎、創傷性炎症、発熱、肺熱にいいとのこと。
ビッキーはあまり悩んだことのない症状ですが、外猫など生傷の耐えない猫の炎症を抑えたい場合によさそうです。
なんとなく気持ちよさそう
ビッキーは気に入らないことをされるとすぐ暴れる猫ですが、大人しくツボを押されているので悪くはなさそうです。本当に人間と同じようにツボがあるんだなあ。
猫の指圧、片手で両側できるのでラク
次は「肺ゆ(はいゆ)」という肩甲骨の前端の高さにある第3胸椎の両側のくぼみの中にあるツボ。肺炎、気管支炎、咳によいらしい。
ビッキーが咳をしているのは見たことないけど、とりあえず気持ちよさそうなのでやっておくか。猫だと片手でできていいなあ。押さえるたびに前足がちょっとだけ上下しておもしろい。
ブサイク
猫ならみんな大好き。頭のツボは「天門(てんもん)」という頭頂部、後頭部の縁にあるツボ。発熱、脳炎、四肢筋肉の痙攣にいいのです。
ここは気持ちいいらしく「もっとやれ」と要求してきますが、頭の皮が引っ張られて凶悪な顏になります。ブサイクだわー。
耳の先っぽのツボ
猫のとんがり耳の尖端の外側。ここは感冒、腹痛、痙攣、眼結膜炎にいいツボらしいです。こんな薄いところに!
ビッキーにはピンと来ないらしく反応はいまいちでした。絵的にはおもしろいんだけどなあ。
一番嫌がったツボ
鼻の下の溝、いわゆる「人中(じんちゅう)」は、卒中、熱中病(日射病)、気管支炎、脳充血にいいそうです。 ただし、ここはお気に召さないよう……。まあそんなツボもあるさ。
足ツボはどうだ
足には「六縫(ろくほう)」と呼ばれる脚のねん挫や麻痺にいいツボがあって、それは指と指の間のあの皮膚のシワの上にあるようです。
前足は大丈夫でしたが、後ろ足はくすぐったそうに身をよじったビッキー。こんな所あまり人にいじられないから戸惑っているのかな。
下腿の外側、上4分の1の位置には「後三里(ごさんり)」があります。ここは下半身麻痺、腰部の神経痛と麻痺、胃腸炎、腸痙攣、関節炎、発熱、消化不良などにいいのだとか。
しかし、残念ながらここも反応はいまいち。はいはい、わかりましたよ~。
一番好きなのはやっぱりここ
腰を高く人に向けてくることのあるビッキーですが、猫の一番好きなポイントはやっぱりここ?
正確には、背中の最後の腰椎と仙椎の間のくぼみにあるツボで、「百会(ひゃくえ)」というそうです。坐骨神経痛、子宮内膜症、下半身麻痺、直腸脱にいいらしいのですが、気持ちよければなんでもいいんだよね、ビッキー。
あっという間にハイパーゴロゴロモード……。
ハイになって逆にボサボサに
アロマ指圧でキレイになるどころか、ゴロンゴロンし始めてすっかり毛並みが乱れる始末。しかしなんて贅沢な猫なんだ。なんかいい匂いだし。
今回の猫のツボ指圧は勉強になりました。これからもツボを刺激して猫の機嫌をとっていきたいと思います。
※また、すべての猫に当てはまるわけではありません。
次回は、(懲りずに)野良猫のツボを指圧させてもらった話です。
ほそいさん&モデルキャット プロフィール
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ほそいあや
ライター&Webデザイナー。犬猫好き。7歳の時に拾った雑種犬と姉弟のように育つ。一緒に川で泳いで溺れかけた経験あり(自分が)。その数年後に猫が加わり、犬の散歩についてくるようになる。
現在はゲルマニウムローラーで野良猫をコロコロするのが趣味。
HP:http://seiten4go.com Twitter:@hosoi
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ビッキー(メス・mix・4才)
飼育形態:室内飼い/飼い始めたきっかけ:4年前の夏に海岸で地引き網をしていたら、どこからともなく薄汚い子猫がヨロヨロとやって来て人のそばで眠り始めた。
上空にはトンビが旋回していたのでとりあえず保護、里親を探すつもりで家に連れて帰るも、結局、飼うことに。育つに従いどんどん毛が長くなり、洋猫の長毛種と日本の三毛が混ざっているような説明しづらいデザインの猫となる。名前のビッキーは地引き網が由来。
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てん(オス・mix・10才)
里親掲示板でみつけ、妹のサビ猫と一緒に迎えることとなった。
好奇心旺盛な性格で、家の人の集まる所に常に居たがる。
最近ハイタッチの芸を覚えたが、カメラをまわすとやってくれない。