犬や猫のみみより情報やニュース、コラム、ドッグカフェ、動物病院などの施設情報は『いぬのきもちWeb・ねこのきもちWeb』
THE WANDERLAND for Dogs, Cats and Us
福島県の会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」で、駅長を務めることになった猫の「ばす」。名前の由来は、『となりのトトロ』に登場するねこバスなんだとか。ということは、暗くなってからも目を光らせて、周囲のパトロールに励んでいたりして……。気になるその答えを求めて、ばすが毎日どのように過ごしているか、会津鉄道の社員さんにインタビューしました!
Q
ばすのお仕事内容を教えてください。
A
ばすは「芦ノ牧温泉駅」駅舎に住んでいます。日中、乗降客のお出迎えやお見送りをしているだけでなく、陽が落ちてからも周囲の見回りがてら散歩を楽しむなど、“夜勤”にも精を出してきました。
しかし、最近は年のせいかあまり体調がよくないようで、お昼寝の時間も増えてのんびり過ごしていることが多くなりましたね。それでも、会津鉄道のマスコットとしての人気は衰えることがないですし、多くのファンがブログの更新などを楽しみにしてくれています。
「芦ノ牧温泉駅」は、昭和2年開業のレトロな駅舎。ばすのもつ穏やかな雰囲気とぴったりマッチしています。ばすにとっても居心地がいい場所なんでしょうね。
Q
ばすは初対面の人ともすぐ打ち解けるほうですか?
A
そうですね。初対面の人や猫に対しても、警戒した様子をみせることはほとんどありません。さすがに、犬は苦手ですが(笑)。
近年では、北海道や九州から、お土産を持ってばすに会いに来てくださるファンの方がいるんですよ。お土産は、猫缶だったり、真空パックの魚だったり。ばすは好き嫌いがないので、なんでも喜んでいただいています。ただ、最近は年をとってきたので、やわらかいものでなければ、咀嚼することが難しいようですが……。
ちなみに、会津鉄道の車内アナウンスでも、芦ノ牧温泉駅に差し掛かる前に、ばすが駅長を務めていることを乗客に知らせているんですよ。停車時間は10分から15分くらいあるので、アナウンスが流れると、みんなこぞって、ばすに会うために一時下車されますね。
次回は、ばすが注目されるきっかけについてお届けします。
プロフィール
-
ばす
会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」名誉駅長。推定19才。
平成20年に就任して以来、頭に鉄道社員と同じ帽子をかぶり、駅を利用する人々のお出迎え・お見送りに励んでいる。
近況は、ネコ駅長「ばす」の日記を要チェック!
テキスト/OFFICE-SANGA ばす撮影/坪内政美