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THE WANDERLAND for Dogs, Cats and Us
新緑がまぶしい季節になりました。今回は、爽やかなこの時期らしい軽やかできれいな腕時計をご紹介します。春って、時計や靴、手帳など、身近なものを新調したくなる季節なのかもしれませんね。もちろん犬&猫モチーフですよ!
ついつい眺めてしまう。かわいい犬柄猫柄
ご紹介するのは、石川県金沢市のアトリエを構えるシーブレーン。ハンドメイドによる腕時計を企画•製作しているブランドです。
実は私もかれこれ10年近く、こちらの腕時計を愛用しています。毎日のように、私の左腕にはシーブレーンの腕時計が。「一日に何度も文字盤を見て時間を確認しているのに、何年経ってもぜんぜん飽きないのはなぜ?」そう考えるようになって「これはぜひ、その不思議を解明しながら、このコーナーでみなさんにご紹介したいな」と思いました。シーブレーンには、かわいい犬柄猫柄の腕時計が豊富に揃っているのです。
同じものは2つとないハンドメイドの組み合わせ
シーブレーンの腕時計は文字盤も針の色もベルトも何通りもの組み合わせがあり、自分が好きなものを選べるのが魅力。
時計本体はそうそう替えることはできませんが、ベルトなら毎日のように替えられる。服を着替えるように、腕時計のベルトも着替えることができる……。組み合わせで自分らしさを表現できてしまうのです。
とはいえ、毎日のように替えるのは難しいですよね。なので季節ごとにバリエーションをつけるのはどうでしょう。たとえば、春は鮮やかなピンクやレモンイエロー。新緑をそのままベルトにしたようなさわやかなグリーンも! 夏のベルトは革でなくリネンで涼しげに。秋は重厚な茶やグレイ。冬はクリスマスやお正月を意識して赤や白……? 想像しだだけでもワクワクしませんか。
定番の中にも遊びゴコロが
私自身もシーブレーンの腕時計のことを深く知りたいと思い、今回は営業•広報を担当されている橋本幸代さんに、シーブレーンのモノ作りについてのこと、腕時計のこと、そして犬柄猫柄にまつわるエピソードなど、お話を伺いました。
「 シーブレーンの時計は、文字盤、ケース(文字盤の枠の部分)、針のせ、組み込み作業まで、すべてハンドメイドしています。18年前から作り続けているのは定番の『クルチュアン』シリーズ。文字盤やケース(文字盤の枠の部分)、ベルトなど種類が多いので、多彩に楽しめます。必ずどこかが違うので、同じものという印象にならないのでうれしい、という方もいらっしゃいます」と橋本さん。
確かにそうでした、私も私の友だちも愛用しているけれど、違和感を感じたことも「あ、同じのだ」と、自分の腕を引っ込めたことなどありません。
ちなみに、私が愛用している腕時計と使っているベルトはこちら。ベルトを替えるとこんな感じで雰囲気も変化します。
日本発を意識した素材へのこだわり
橋本さんのお話は続きます「シーブレーンは、2009年に『はなもっこ』という商品で金沢ブランド優秀製品大賞を受賞、2011年には地域産業活用事業認定を受けました。『はなもっこ』シリーズは文字盤に金沢の金箔や輪島の螺鈿、漆や岩絵具など伝統的な素材を用いて制作されているんですよ。たとえば、日本画には裏箔という技法があります。裏箔は絵絹の裏から金箔を貼り、ほのかに光りや輝きを表現する技法ですが、それを文字盤作りに取り入れています。文字盤に銀箔を貼り、その上に最も薄い和紙をのせます。そして、そこに猫のシルエットを描いたり……。派手ではありませんが深く温かみのある輝きです。和装にも合うと評判です」
おぉ、なるほどー。そういえば、和服や和雑貨の愛好者に猫好きは多いかもしれません。
犬&猫柄の腕時計、誕生のヒミツ
そしてそして、犬&猫柄の腕時計についてお聞きしました。
「かつてスタッフの中に猫が好きな女性がいました。あるとき、猫を文字盤に描いてみたそうで、それをほかのスタッフに見せたら“かわいい!”と。それがきっかけで、少しづつ商品化していたのですが、評判がよくて図柄も増えて、現在に至ります。犬もそうですが、実は、特に猫柄モチーフは好評です。まさに福を呼び込んでくれた招き猫なんです」
犬&猫柄の腕時計についてにこやかに話す橋本さん。微笑みには何か秘密もありそうです。
さて次回、犬柄猫柄のシリーズをたっぷり見せてもらいことにしましょう。震えて待てっ!
取材・文・撮影:いしぐろゆきこ
プロフィール&取材協力店
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いしぐろゆきこ
愛犬誌や女性誌、WEBなどで日々の暮らし、犬猫に関するエッセイやモノのリコメンドを執筆。近著に『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』(幻冬舎)。
http://www.blueorange.co.jp/yuruyuru/
シーブレーン