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続いて、小池さんがセレクトした猫マンガもご紹介。さっそくランキングから見てみましょう!
◎ネコ漫画セレクション by リブロ池袋本店・小池さん
小池さん’s ランキング
- 1 位 『くるねこ』(くるねこ大和/エンターブレイン)
- 2 位 『キミと話がしたいのだ。』(オザキミカ/イースト・プレス)
- 3 位 『ポヨポヨ観察日記』(樹るう/竹書房 BAMBOO COMICS)
- 番外編 『伊藤潤二の猫日記よん&むー』(伊藤潤二/講談社ワイドKC)
1位 『くるねこ』
【どんな作品?】
名古屋在住の描き手、くるねこ大和さんが2006年より自分のブログで連載してきた猫マンガ。飼い猫やボランティアで一時預かりした猫たちとのドタバタかつ平和な日常がつづられています。
【小池さんのツボ!!】
「猫飼いマンガといったらコレでしょう。子猫拾う率ハンパないです。飼い主のいない猫も躊躇なく引き取ってきたりと、著者の猫好き具合が全面に出ていて、そこにやられます!! そして表紙がいい! 猫好き感がにじみ出ています。表紙は大事ですよね」
シリーズ累計150万部突破。アニメ化記念で刊行された2巻のファンブック『くるねこ丼』には、「くるねこ愛」を語る著名人の声も多数収録。最新刊の10巻では、被災地・福島から受け入れた迷子猫、福島愚連隊(こもちゃん・るりちゃん・ほたちゃん・ゆきお)が登場。長年の飼い猫もんさんの最期も描かれています。
夫婦で猫まみれになりながら暮らす、くるねこ大和さん。無事に譲渡されていった猫たちのこともマンガの中できちんと報告しているようなところも、愛猫家たちの共感を集めている所以かもしれません。
2位 『キミと話がしたいのだ。』
【どんな作品?】
猫の「くま」と青年「しんのすけ」のしみじみ平和な毎日。普通とちょっと違うのは、くまとしんのすけが人間の言葉で会話できること。もしも猫と話ができたら……!そんな猫好きの夢をかなえてくれた、日だまりのように暖かいストーリー。
【小池さんのツボ!!】
「猫と会話ができるなんて、本当にうらやましい。SFチックなファンタジー設定なのに『鮭の皮ください』みたいな、たいしたことない会話で展開しているところが面白いです。猫がしゃべれるとしたら、きっとこんなことを言うのだろうな、という感じが妙にリアルです」。
「あと、猫の『くま』がすごく健気でかわいい! 途中で気付くのですが、背中にクマみたいな模様があるから『くま』なんですよね 。絵柄はシンプルですが、平積みにして表紙を見せる状態にしたところ、じわじわ売れて今も人気です。出版社の方も『なんでこんなに売れたのかわからない』と言っていました(笑)」
『キミと話がしたいのだ。』というタイトルにすべてが詰まっています。しんのすけが猫と話せたら……と思うようになったエピソードも心に沁みます。あぁ、私も猫と話がしてみたい……。
3位 『ポヨポヨ観察日記』
【どんな作品?】
見た目まんまるな猫「ポヨ」と、飼い主で「ポヨ」を溺愛する主人公の佐藤萌、家族や周囲の人々を描いた4コマ形式のマンガ。アニメ化され、テレビ東京系、キッズステーション、ニコニコ動画などでも放送中の人気作品です。公式facebookページも。
【小池さんのツボ!!】
「まるまるとした猫がドン!と描かれた表紙がインパクト大。まずは、このラブリーさにやられますね。ポヨは猫にあるまじき丸さですが、しっかり猫です。狩ります。そのギャップがたまりません。私はポヨのアニメ化をきっかけに個人的にハマりました。4コマなので、壮大なストーリーがあるわけではないのですが、ついつい読んでしまいます」
この丸いモノは猫? 表紙を見てジャケ買いしてしまう魅力を放つポヨ。主人公になり代わって、ポヨと遊んだり、モフモフのお腹に顔をうずめたい!
番外編 『伊藤潤二の猫日記よん&むー』
【どんな作品?】
人気ホラー漫画家、伊藤潤二さんの描くコミックエッセイ。元犬派のホラー漫画家Jが婚約者A子の希望で子猫の“むー(ノルウェージャンフォレストキャット)”と甘えん坊猫“よん(ミックス)”の2匹と暮らすことになったことで引き起こされるドタバタ騒動。自分になつかない2匹に対するJの思いは? ホラータッチでつづられる異色のネコ愛マンガ。
【小池さんのツボ!!】
「表紙、怖すぎます。絵柄がホラー。でも中身は普通の猫飼いさんにありがちな騒動を描いたマンガで、そのギャップがなんとも楽しい作品です。猫マンガで何かおもしろいものは?……と聞かれたら、オススメする1冊です!」
※裏表紙はこんな感じです。怖いですねー……。
3位で紹介したポヨとは180度違った意味でギャップ感のある作品です。こんなにもコワおもしろい猫マンガは初めてではないでしょうか? 猫の気持ちを測りかねる猫飼いさんのあるあるネタがおもしろすぎます。
* * *
*犬や猫が登場する傑作マンガ、まだまだあります!!
最終回(3回)までお見逃しなく。
Profile
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小池由記さん/リブロ池袋本店コミック担当者
「池袋本店へ来て5年。おもに女性コミックを担当しています。いぬねこジャンル以外での今の一押しは、アヒルが主人公のマンガ『ぢべたぐらし』(マツダユカ/リブレ出版)です。犬猫もいいけど、アヒルもね!」
Shop Data
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リブロ池袋本店
住 東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店 書籍館・別館
TEL 03-5949-2910
営 10:00〜22:00 休 無休
HP http://www.libro.jp
取材・文 清水たかこ
次回は関西最大級のコミック専門店「喜久屋書店 漫画館 阿倍野店」と日本最大級の書店「MARUZEN & ジュンク堂 梅田店」のオススメをご紹介!