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猫の飼い方大事典

猫の爪切り時の注意点とコツについて

猫の爪切りは、猫を守る上でも、一緒に暮らす私たち家族を守る上でも大切なケアのひとつ。ここでは、猫の爪切りの必要性から、爪切りを行うべき頻度やタイミング、爪切りのコツについてご紹介いたします。

この記事は、ねこのきもち相談室の獣医師が執筆しています。

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爪切りの必要性

猫の爪切り1

◯爪を切らないとどうなるか

猫の爪は伸びてくると外側がはがれ、ある一定の長さ以上は長くならないようになっています。しかし、それは爪とぎや、爪を噛んだりしてお手入れをしっかりしている場合の話。爪のお手入れが不十分な猫や、高齢になってきて爪を手入れする意識や爪とぎの力が弱くなってくると、爪は太く長く伸びて肉球にささってしまったり、根元からポッキリ折れて大出血してしまったりすることがあります。お手入れが行き届いている猫でも、鋭利で少し長めの状態で維持されるので、人がひっかかれてしまったときには危険です。

◯爪切りのメリットとは?

猫の爪切りのメリットとして、飼い主や周りの動物が怪我をせずに済むということがあります。猫は攻撃するつもりがなくてもパンチしてきたりじゃれてきたり、また人によじ登ってきたり肩や背中に乗ってきたりすることがあります。そのときに爪が伸びていると思いがけず怪我をしてしまいます。

◯爪切りで事故を防ぐ

猫は爪が長く尖ったままでいると、カーペットやカーテンなどにひっかかりパニックを起こし、そのままなんとか脱出しようとして爪が折れてしまい、出血し大惨事になることがあります。爪を普段から切っていれば、家の中で何かに引っかかってしまうということはまずありません。

自宅で行う爪切りの頻度とタイミングについて

猫の爪切り2

◯爪入りの練習は、子猫のうちから

子猫を家に迎えたときから、1本でもいいので、家で爪を切る練習をしましょう。少しでも不安があるときは、ペットショップや動物病院で方法を教えてもらうと良いでしょう。

◯爪を切る頻度は?

1ヶ月に1度切るようにすれば十分です。爪きりを嫌がる猫は、1度に全ての爪を切らなくても日にちをあけて少しずつ切っていくのもいいでしょう。

◯爪きりのタイミングは?

猫が、食事や水飲み、熟睡など、何かしている前後は避けましょう。 猫自身が、爪切りとその行動を結びつけてしまう可能性があるからです。あらかじめ爪切りは用意しておいて猫が部屋の中をうろうろしていたりボーっと何かを見つめていたりするときに、何の気なしに自然に抱き上げて手早く行うのが理想的です。

嫌がる猫への対処法・暴れさせないコツ

猫の爪切り3

◯うまく猫の爪を切るためにスキンシップを

愛猫がリラックスしているときに足先まで撫でてみたり握ってみたりしましょう。それを簡単にさせてくれる猫は肉球を押して爪を出し、爪を触り、よく観察してみたりしましょう。そうすることで、足を触られたり爪を見られたりすることに慣れ、健康管理においても良い習慣になります。

◯抱っこや撫でられることが苦手な猫の対処法

まずは猫を一瞬でも抱っこできるように慣らし、そこから徐々に撫でる部分を広くして最終的には足先、爪に到達できるように練習します。しかし、抱っこしようとするだけで逃げ回る猫はかなり難しく、さらに爪切りという”嫌な事”ができるようになるには、かなり根気の必要な練習になります。そういった猫は無理強いしようとすると飼い主さんが嫌われる一方になってしまう可能性もあるので、はじめから”嫌な事”は動物病院に任せると決め、自宅での爪切りは諦めるということも選択になります。

実際の爪の切り方のコツ

猫の爪切り4

◯猫の保定

可能であれば、猫を押さえる人と爪を切る人がそれぞれ1人ずついるのが理想的です。抑える人が猫の足を片方の手でしっかり持って切る役の人に差し出すようにし、反対の手で顎や頭など猫が好きな箇所を優しく撫でてあげましょう。そして切る人が足先を持って爪を出すと良いでしょう。

◯爪の切り方

初めは無理せず、爪の先端の尖った部分だけ切ってみましょう。また猫が我慢できないようであれば爪を1本ずつ、日を変えて行なうと安全にストレスなくできます。嫌がって暴れるまで押さえつけてやってしまうと、次からはさらに切らせてもらえなくなります。人も猫もなれてくると短時間ですばやく切ることができるようになりきれる爪の本数が増えていくでしょう。

爪切り時の注意点と、万が一の場合

猫の爪切り5

◯爪切りの注意点とは?

普段のスキンシップで爪を観察できるまでになったら血管先端を把握しましょう。爪を横から見るとうすピンクの血管が根元から伸びているのが見えます。爪を切るのはその血管の先から1~2ミリの部分です。

◯出血してしまった場合

急に出血し慌ててしまうかもしれませんが、爪からの出血で命にかかわることはまずありません。ティッシュやガーゼで5分ほど圧迫すると止まります。しかし、おとなしく爪を押さえさせてくれる猫もなかなかいないでしょうから、ぽたぽたと垂れるような出血までなってしまったら、動物病院で止血してもらいましょう。少し血が滲む程度であれば拭える範囲でふき取り、様子を見ましょう。猫が執拗に舐めている場合も、その後感染を起こし腫れてしまうこともあるので動物病院を受診しましょう。

爪切りの選び方

猫の爪切り6

◯人間用の爪切りは使えるの?

使えないことはありませんが、爪を挟む角度が難しく縦方向に挟むと爪が割れてしまうこともあるので、初心者向けではないでしょう。人間の赤ちゃん用のはさみタイプの爪きりでしたら、安全で使いやすいと思います。しかし、猫の爪が年齢とともに太く硬くなってしまうと、刃がすぐにいたんでしまうかもしれません。

◯猫用の爪きりであればどれでも大丈夫なの?

猫用で売っているつめきりはギロチンタイプのものがほとんどでしょう。ギロチンタイプは爪をはさみやすく見やすいのでおすすめです。市販品の中には切れ味が悪いものもあります。切れ味がよいほうが時間もかからず猫に違和感も与えません。動物病院で獣医師が使用しているものは切れ味がいいのでそれを動物病院で取り寄せてもらって購入することもできます。


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