「いぬのきもち・ねこのきもち」がお届けする、かわいい犬・猫連載や画像・動画・キャンペーンなどの情報サイトです。

TOP

犬の情報

  • いぬのきもち
  • QA・図鑑
  • 保険

猫の情報

  • ねこのきもち
  • QA・図鑑
  • 保険
  • 動物病院

アプリ


猫の飼い方大事典

猫のワクチン摂取の必要性や、心配な副作用について

ワクチンとは、大切な家族を守るために効果的な働きをしてくれます。この記事では、感染症である「猫汎白血球減少症」「猫ウイルス性鼻気管炎」や、「クラミジア感染」といったワクチン摂取で予防できる病気の一覧や、ワクチンの特徴や副作用についてまとめました。

この記事は、ねこのきもち相談室の獣医師が執筆しています。

大好評!獣医師への直接相談「ねこのきもち相談室」

【ねこのきもち相談室とは】

飼い主さんの“愛猫ともっと仲良くなりたい”にこたえる猫のこと総合雑誌「ねこのきもち」の購読者が利用できるサービスです。

経験豊富な獣医師が愛猫の状況・症状に合わせて的確なアドバイス。愛猫の困りごと、疑問・質問などにお答えしています。
動物病院に行くかどうか迷った時や、愛猫の困ったクセや関係性で悩んだ時、電話一本ですぐに専門家に相談できるサービスは、会員の方からも、信頼を寄せていただいています。

「ねこのきもち」について詳しくはこちら

ワクチン接種の必要性って?

猫のワクチン1

猫は嘔吐しやすい動物ですが、嘔吐する原因としては様々なものがあります。まずは、嘔吐の原因から見て行きましょう。

◯ワクチンってどんなもの?

そもそもワクチンとは、どういった働きをするのでしょうか?人や動物の身体はウイルスや細菌などの異物(敵)がはいってくると、それを取り除くために血液の成分のリンパ球や白血球が働き始めます。そして、その敵との闘いに勝つとリンパ球はその敵を記憶し、血液の中には敵と戦ったタンパク質の抗体が残ります。

この抗体やリンパ球は、次にウイルスや細菌などがからだに侵入した時にただちに働き、身体の中で敵が増えるのを抑えてくれるようになります。この仕組みを「免疫」と呼び、この原理を応用して、ウイルスや細菌などの毒性を弱めたり、無毒化したりして刺激を与え、免疫を作り出すものがワクチンです。

◯猫へのワクチンは必要か?

猫へのワクチンの必要性はあるのでしょうか?猫へのワクチンは法律で定められている義務でもありませんし、強制できるものでもありませんが、大切な家族の健康維持のためには、ウイルスや細菌などの病原体から守ってあげる手段として重要ではないでしょうか。仔猫は生まれたときに、母猫からの免疫(移行抗体と呼びます)を、初乳と一部胎盤を通じてもらいうけます。この母猫から仔猫へ免疫が移行することを母子免疫といいます。この母子免疫の正確な消失時期は個体差がありますが、おおよそ生後2~3か月程度といわれていますので、このときにワクチンをうってあげないと、病気に対する免疫がほぼない状態になってしまうということです。愛猫を病気から守ってあげるためには、ワクチンを必要といえるでしょう。

ワクチン接種で防げる猫の病気とは?

猫のワクチン2

猫のワクチン接種で防げる病気にはどういった種類があるのでしょうか?

◯猫汎白血球減少症

猫パルボウイルスは、感染することにより、腸などに炎症をおこすのと同時に、著明な白血球数の減少を生じる病気です。大変強いウイルスで、主として感染した動物の便から簡単に感染します。一般的な症状としては、発熱・元気・食欲がなくなり、胆汁の色(黄緑色)がついた液体を吐くようになり、さらには下痢や血便もみられるようになります。

◯猫ウイルス性鼻気管炎

一般に猫風邪と言われる病気の1つで、猫ヘルペスウイルス1型の感染が原因です。このウイルスは回復後、中枢神経系内に潜伏しウイルスキャリアーになることが特徴です。ウイルスキャリアーになると、ストレスや妊娠・出産などにより潜んでいたウイルスが唾液などに排泄され再発するばかりではなく、感染源にもなってしまいます。症状としては鼻水、くしゃみ、流涎、流涙、発熱などで適切な治療が行われないと全身状態も悪化することも多い病気です。

◯猫カリシウイルス感染症

猫白血病ウイルスが原因となり、感染した猫の免疫力を低下させ肺炎、敗血症、歯肉炎や口内炎など細菌、原虫、真菌感染の誘因になります。さらに、白血病やリンパ腫など血液リンパ系細胞の腫瘍性増殖を引き起こすこともあります。

◯クラミジア感染

Chlamidophila felisという細菌とウイルスの中間に位置する病原体による感染症です。症状としては、粘着性の眼ヤニを伴う慢性持続性の結膜炎で、くしゃみ・鼻水・咳などもみられます。混合感染もおおく、仔猫では眼炎や肺炎をおこすと死に至ることもあります。

◯狂犬病

狂犬病ウイルスによる感染症で、人畜共通感染症です。感染するとほぼ100%死に至る病気です。現在の日本では、渡航する場合に義務付けられています。

これらの病気についてはワクチンで免疫をつける事で高い確率で予防をすることができますが、病気を完全に引き起こさないというわけではなく、ワクチンで重症化を防ぐことができると考えた方が適切かもしれません。

ワクチンの種類と特徴と費用

猫のワクチン3

猫のワクチンにはどのような種類があって、どれを接種したほうが猫にとっていいのでしょうか?また、明確な判断基準はあるのでしょうか? 

まず、猫のワクチンには、1種類のワクチン、3種・4種・5種の混合ワクチン、があります。1種類のワクチンには、猫エイズ感染症ワクチン、狂犬病ワクチン(猫は、国内では接種の義務はありませんが、海外に渡航する際に必要になる事があります)、があります。それぞれのおおよその費用は3,000円~6,000円程度です。

3種混合ワクチンには、猫パルボウイルス感染症・猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症のいくつかある型のなかの1つのタイプを免疫します。おおよその費用は3,000円~7,000円です。

4種混合ワクチンには、3種に猫白血病ウイルス感染症を加えてあります。おおよその費用は4,000円~8,000円です。

5種混合ワクチンには、4種混合ワクチンにクラミジア感染症を加えてあります。おおよその費用は5,000円~10,000円程度です。

7種混合ワクチンには、5種にカリシウイルスのいくつかある型の2種類を追加して免疫します。おおよその費用は、7,000円~13,000円程度です。

人と違ってワクチンの価格は個々の病院で違うことが多いので、実際の費用は、ワクチンを受ける予定の動物病院に尋ねてみましょう。

ワクチン接種の回数・頻度・時期について

猫のワクチン4

猫のワクチン接種は、いつ行うのがベストなタイミングなのでしょうか?
ワクチン接種の時期に関しての一番のポイントは、回数が重要なのではなく、母猫の移行抗体が無くなった時に最後のワクチンを接種するということです。

母猫の移行抗体(母子免疫という)がなくなる前にしたワクチンは、移行抗体がある間はその効力を保つものの、移行抗体がなくなるにつれて徐々に効化が低下します。そのため、母子免疫が無くなってからしばらくワクチンを接種してない時期があると病気にかかり、重症化してしまう可能性が出てきてしまいます。

では、母子免疫はいつ頃仔猫からなくなってしまうのでしょうか?これは個体差があり、一概に生後何か月とは言えませんが、大体生後2~3か月と言われております。この時期にワクチンを接種してあげること、また、猫の場合、1回だけの接種ではなく、2~3回と複数回接種し、その病気に対する免疫力をより高める(これをブースター効果と言います)接種方法が一般的です。このような対応をする事で、母子免疫が無くなった後も、ワクチンに含まれている病気に関しては免疫がある状態でいられます。また、猫白血病ウイルスワクチンに関しては、その時期に猫白血病にかかっていないことが前提となります。

ワクチン接種の副作用はあるの?

猫のワクチン5

人がワクチンを接種した後に副作用が起こることがあるのと同じように、まれではありますが、猫にも副作用が起きることがあります。一番怖い副作用は、アナフィラキシーショックです。アナフィラキシーショックは大体注射後10分~30分以内にでるアレルギー反応の一種で、虚脱・チアノーゼ・低血圧・低体温などの症状に陥り、すぐに適切な処置をしないと命の危険もある副作用です。ほとんどのアナフィラキシーショックがワクチン接種後10分以内に起こりますので、出来るだけワクチン接種後10分程度は病院内で様子を見ると、もしショック状態になってしまっても早く処置をしていただけるので安心です

その他の副作用としては、ワクチン接種1~12時間後以内に起こる、顔が腫れる・皮膚が赤くなる・嘔吐・下痢などの症状がでることがあります。この場合は、適切な処置で回復しますので、すぐに接種した病院に問い合わせましょう。

その他のワクチンに関連する反応として、非常にまれですが、猫注射部位肉腫という注射をした部位がしこりとなり、さらには悪性腫瘍になってしまうことがあります。これはワクチンの種類や接種する部位によって対応が変わってきますので、気になる点についてはあらかじめ病院に尋ねてみるとよいでしょう

上記の副作用が起きた場合、次回からのワクチン接種時は、ワクチンの種類を変えたり、接種前に抗アレルギー薬を投与したりするなどの対策をとる病院がほとんどですので、相談してみましょう。


ねこのきもち最新号のご紹介


11月号のご紹介

注目特集
  • 猫と犬 とことんくらべてみました!
  • 冷えとりマッサージ
  • 読む猫トイレⅡ
  • 猫が誤食しやすいもの備忘録
おすすめ特集
  • 岩合さんのネコこよみ
  • いつでも100%!全力猫
  • 猫が赤ちゃんと出会ったら…
  • CaTrip:横浜編

今月号の特集試し読み


[PR]
[PR]
[PR]

[PR]