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中年期のワンちゃんを脅かす病気 避妊・去勢手術をしないリスクとは

中年期のワンちゃんを脅かす病気 避妊・去勢手術をしないリスクとは

6〜8才の犬は「ミドル世代(中年期)」と呼ばれ、人でいえば40〜50代くらいの年齢。内臓や筋肉など、外から見えない部分の機能が低下してくる時期です。

この記事では、ミドル世代のワンちゃんがとくに気をつけたい病気について解説します。

【1】IBD(炎症性腸疾患)など、おなかの病気が増加傾向に

若いころから食べ物の変化やストレスに弱く、下痢や便秘になりやすい犬は要注意。
「昔からおなかが弱いから」と油断して放っておくと、中年期に慢性化して「IBD(炎症性腸疾患)」など本格的な腸の病気へ進行することもあるのです。

■IBD(炎症性腸疾患)とは……
おもに腸管内の免疫の異常を伴い、大腸が慢性的に炎症化して潰瘍ができる「潰瘍性大腸炎」や、腸の粘膜に異常をきたす疾患。

【2】肥満犬は注意!ミドル世代で関節炎やヘルニアになることも

もし愛犬が先天的に足腰が弱かったり、肥満気味であるなら注意してください。関節炎や椎間板ヘルニアになるケースもあるためです。

体型的・遺伝的に椎間板ヘルニアになりやすい犬種であれば、動物病院で定期的にチェックしてもらいましょう。

【3】避妊・去勢手術を受けていないミドル世代犬がなりやすい病気って?

避妊・去勢手術をしていない犬は、ミドル世代になると病気のリスクが高まります。オス・メスで気になる病気をそれぞれ説明しますね。

■オス犬の場合
生殖器に腫瘍ができる「精巣腫瘍」、膀胱や腸が体外へ出る「会陰(えいん)ヘルニア」、排尿困難などが起きる「前立腺肥大」などのリスクが上昇します。

■メス犬の場合
子宮に膿がたまる「子宮蓄膿症」や「乳腺腫瘍」、「卵巣嚢腫(のうしゅ)」などになる可能性が。どれも発見が遅れたりそのまま放置してしまうと、命にかかわり非常に危険です。

卵巣嚢腫は若い犬でもかかりやすい病気とされているので、定期的に健康診断を受けて早期に見つけてあげたいですね。
愛犬も中年期になったら、油断は禁物! 元気に過ごしてもらうためにも、病気のサインを見逃さないようにしたいですよね。最低でも、年に1回は健康診断を受けることをおすすめします。

出典/「いぬのきもち」2016年6月号『犬の"更年期"に気をつければ長生きにつながる! 油断しがちなミドル世代の過ごし方』
文/Honoka
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