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犬・猫と暮らすこと 2代目犬の方が過保護になる法則?【穴澤賢の犬のはなし】

Vol.7 2代目犬のほうが過保護になる法則?

子どもがいないのでわからないが、子を持つ友人の話では、第2子のほうが第1子に比べて育て方がわりと適当になるらしい。1人目の子どものときは、親も初めてなので哺乳瓶を毎回殺菌したり、ちょっと体調が悪そうだと慌てて病院に行ったりと過保護になりがちだったのが、2人目になると慣れた分、手を抜くというか、いい加減でいいところはいい加減になるという。
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自分自身のことを考えてみても、3人兄弟の末っ子で両親は共働きだったため、過保護とはほど遠く、ほとんどほったらかしだった気がする。ドブ川に落ちてどろどろになって帰っても、親は心配するどころか笑っていただけだし、自転車で転んでひざがずるむけになっても「唾つけときゃ治る」的な感じだった。そうした経験を踏まえると、たしかに人間の場合、2人目、3人目の方が過保護でなくなるというのは、そうかもしれないと思う。
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これに対し、あくまで個人的な感覚だが、犬は1代目より、2代目の方が過保護になるような気がする。
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富士丸がまだ若いころ、ワクチンやフィラリア予防はしていたが、それ以外の部分、たとえば夏に留守番をさせるときなんかには「窓開けておきゃ大丈夫だろ」と思っていたし、黄色いゲロを吐いても「わからんけど、ま、元気そうだからいいか」くらいに考えていた。つまり、犬についてほとんど何も知らなかったのだ。でも富士丸と暮らしていく中で、少しずつ犬について理解していくようになった。
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犬も熱中症になること、黄色いゲロは胃液でお腹がすきすぎているサインかもしれないこと、食べてすぐ激しい運動をさせたら胃捻転になるおそれがあること(富士丸のように胸の大きい犬は)、犬も歯磨きをしたほうがいいこと、肉球を舐めすぎて間の毛が茶色くなったら炎症がひどくなるかもしれないから一定期間舐めさせないように靴下をはかせたほうがいいこと、などなど。
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そうやって月日が流れるにつれ、犬のことがわかっていった。富士丸が5才になったころからは、年に一度は健康診断を受けさせるようにもしていた。でも今思えば、あいつが若いころにはひどいことをしていたと反省することも多い。

その反省が今、すべて大吉に反映されている。富士丸にしてやれなかったことを、大吉にはしてやりたい。そういう意味で、富士丸より大吉のほうが過保護になっているように思う。ただ、大型犬と中型犬という違いもあるかもしれない。
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富士丸のときはドッグランでよその犬にケンカを売られても、一方的に負けることはまずないだろうと安心して見ていられたが、大吉が大きな犬に追いかけ回されていると、遊んでいるとはわかっていても内心ハラハラするし、何かあったらすぐに助けに行けるよう注視してしまう。
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そういった違いはあるけれども、1代目より2代目のほうが、犬の場合はある意味では過保護になるのではないだろうか。でも、実際のところはどうなんだろう。2代目犬を迎えた飼い主のみなさん、そんなことはないですか?
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5/20の「穴澤賢の犬のはなし」はお休みとなります。次回は5/27の予定です。

なお、この期間中は「犬のこと 猫のこと」で映画『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』の飯田さん、穴戸さんとの対談をおこなっています。
5/8から毎週水曜日全4回の更新予定です。ぜひ、こちらもチェックしてみてください。
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