小型犬
UP DATE
トイ・プードルの性格 飼い方のコツ・飼い主の悩みQ&A|いぬのきもち 犬図鑑

トイ・プードル
- 英語名
- Toy Poodle
- 原産国
- フランス
- サイズ
- 小型犬
- グループ
- 愛玩犬

福山 貴昭(博士)
ヤマザキ動物看護大学動物看護学部 准教授
愛玩動物看護師
ドッググルーミングスペシャリスト
SFSPCA ヒアリングドッグトレーナー
●書籍:『トリマーのためのベーシック・テクニック』緑書房/『明るい老犬生活―今日からできる頑張りすぎない12のこと』文一総合出版
続きを読む
愛玩動物看護師
ドッググルーミングスペシャリスト
SFSPCA ヒアリングドッグトレーナー
●書籍:『トリマーのためのベーシック・テクニック』緑書房/『明るい老犬生活―今日からできる頑張りすぎない12のこと』文一総合出版
トイ・プードルの性格と特徴・飼いやすさ
フワフワの巻き毛をもち、ぬいぐるみのようにキュートな姿のトイ・プードルは、JKCの「国内犬種別犬籍登録頭数」1位(2023年)の人気犬種。見た目のかわいさだけでなく、抜け毛や体臭が少ないなど、飼いやすいことも人気の理由です。また、明るく温厚で友好的な性格で、さらに利口でしつけもしやすいことから、現代の都市部での飼育に適した犬種といえます。運動能力も高く、ドッグスポーツでも大活躍します。
トイ・プードルの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
トイ・プードルの性格
明るく活発で遊ぶことが大好きです。また、温厚で友好的で、飼い主さん家族に対する愛情表現も豊か。また、利口で人の指示をよく聞き、状況判断しながら的確に行動するので、しつけはしやすいでしょう。ただ、甘やかしているとわがままになる傾向があるため、犬からの要求に応じるのではなく、常に飼い主さんが主導権を握ることが大切です。
トイ・プードルの大きさ
プードルは大きさにより4種類に分類されますが、そのうちもっとも小さいトイ・プードルは体高23~28cm、体重3kg前後で、小型犬に分類されます。体長と体高がほぼ同じスクエア形のバランスのとれた体型をしています。
体高:23~28cm前後/体重:3kg前後
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
※体長:前胸の出っ張り部分から、お尻の出っ張り部分までの長さ。
体高:23~28cm前後/体重:3kg前後
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
※体長:前胸の出っ張り部分から、お尻の出っ張り部分までの長さ。
トイ以外のプードルの大きさ
ミニチュア・プードル
体高:28~35cm前後/体重:7kg前後
ミディアム・プードル
オス 体高:35~45cm前後/体重:18kg前後
メス 体高:35~45cm前後/体重:15kg前後
スタンダード・プードル
オス 体高:45~62cm前後/体重:25kg前後
メス 体高:45~62cm前後/体重:23kg前後
近年はトイより小さいタイニー・プードルやティーカップ・プードルも登場していますが、正式には認められていません。
体高:28~35cm前後/体重:7kg前後
ミディアム・プードル
オス 体高:35~45cm前後/体重:18kg前後
メス 体高:35~45cm前後/体重:15kg前後
スタンダード・プードル
オス 体高:45~62cm前後/体重:25kg前後
メス 体高:45~62cm前後/体重:23kg前後
近年はトイより小さいタイニー・プードルやティーカップ・プードルも登場していますが、正式には認められていません。
トイ・プードルの毛色の種類
トイ・プードルの被毛の色はバリエーション豊富で、ブラック、ホワイト、レッド・フォーン、ブルー、グレー、ブラウン、オレンジ・フォーン、ペール・フォーンなどの単一色が望ましいとされています。生まれたときにいちばん濃い色をしており、成長するにつれて薄くなっていき、毛色によっては一生涯変化しつづけます。
被毛の質はフワフワとした強い巻き毛のシングルコートで、抜け毛や体臭が少ないのが特徴。被毛は伸びるため定期的なトリミングが必須で、カット次第でキュートにもエレガントにもなり、飼い主さんの好みに合わせて変化を楽しめます。
被毛の質はフワフワとした強い巻き毛のシングルコートで、抜け毛や体臭が少ないのが特徴。被毛は伸びるため定期的なトリミングが必須で、カット次第でキュートにもエレガントにもなり、飼い主さんの好みに合わせて変化を楽しめます。
※プードルの毛色について、犬種標準に基づき、「アプリコット」は「オレンジ・フォーン」、「クリーム」および「シャンパン」は「ペール・フォーン」、「シルバー」は「グレー」などとなり、また、「ベージュ」などの毛色はスタンダード外になるなどの変更があります。
トイ・プードルの心配な病気
・華奢な骨格で飛び跳ねる犬特有の「骨折や亜脱臼」
・足を引きずったり、ピョコッと上げて歩く「膝蓋骨脱臼」
・小さな顔立ちなので起こりやすい「乳歯遺残」
・垂れ耳になりやすいとされる「外耳炎」
・涙があふれ出て目のまわりの毛が変色する「流涙症」
・瞳が濁ってきたら治療したい「白内障」
・足を引きずったり、ピョコッと上げて歩く「膝蓋骨脱臼」
・小さな顔立ちなので起こりやすい「乳歯遺残」
・垂れ耳になりやすいとされる「外耳炎」
・涙があふれ出て目のまわりの毛が変色する「流涙症」
・瞳が濁ってきたら治療したい「白内障」
トイ・プードルの価格相場(2024年)
愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。
価格 | 20万円~ |
※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。
トイ・プードルの飼い方
ポイント1いっしょに遊べるアクティブな人向き
活動的で遊び好きな犬種なので、運動時間がきちんと確保できて、積極的にいっしょに遊べるアクティブな人に向いています。毎日朝夕15分程度の散歩を欠かさないようにしましょう。ドッグランで自由に運動させるのもいいでしょう。また、トイ・プードルは電⾞などでの移動も容易なので、いっしょにお出かけを楽しみたい⼈にも向いています。知能と運動能力が高いので、ドッグスポーツにチャレンジするのもおすすめです。
ポイント2滑りにくい床をセレクトして
トイ・プードルがとくに気をつけたい病気は、膝蓋⾻脱⾅などの関節トラブルです。活発なトイ・プードルが滑りやすいフローリングの床を⽇常的に⾛り回っていると、関節に⼤きな負担がかかり、発症リスクが⾼まります。⽣活スペースは、滑りにくい床材を選びましょう。同時に、⼤きな段差をなくす、⾼いところから⾶ び降りをさせないなどの注意も必要です。
ポイント3被⽑と⽬・⻭のお⼿⼊れをこまめに⾏って
抜け毛は少ないですが、もつれたり毛玉になったりしやすいので、散歩や運動後にはブラッシングを欠かさずに行いましょう。また、被毛はかなり伸びるため、トリミングが必要です。とくに目のまわりや足先の毛が伸びすぎると目の中に入ったり、肉球の滑り止め機能を阻害したりすることがあるのでこまめにカットしましょう。
また、涙やけができやすい⽝種なので、⽬ヤニやあふれ出た涙は、湿らせたコットンやペット⽤のお⼿⼊れシートでこまめに拭き取って清潔にしましょう。⼝腔環境も悪くなりやすいので、毎⽇の⻭みがきは必須。そのうえで、半年に1回程度は⻭科検診を受けることをおすすめします。
また、涙やけができやすい⽝種なので、⽬ヤニやあふれ出た涙は、湿らせたコットンやペット⽤のお⼿⼊れシートでこまめに拭き取って清潔にしましょう。⼝腔環境も悪くなりやすいので、毎⽇の⻭みがきは必須。そのうえで、半年に1回程度は⻭科検診を受けることをおすすめします。
ポイント4粒が小さく飲み込みやすいフードがおすすめ
主⾷には、フードと⽔のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養⾷を与えましょう。総合栄養⾷のなかでも、トイ・プードルのような⼩型⽝には、粒が⼩さいもの、飲み込みやすいものを選ぶのがおすすめです。フード周りについている細かな粉がフードを飲み込みにくくすることもあるので、フードに⽔をからめても よいでしょう。
また、トイ・プードルは豊かな被⽑をもち、皮膚トラブル・関節トラブルに配慮が必要なことから、⽪膚・被⽑を健やかに保つ成分を強化したフードや、⾻・関節をサポートする成分を配合したフードを選ぶのも⼀案です。迷う場合は獣医師に相談を。
⼩型⽝は小食・偏⾷も多く⾒られます。おやつの与えすぎに注意する、運動でしっかりエネルギーを消費させるなど⽣活全般を整えるとともに、さまざまなフードを試して愛⽝の好みのフードを⾒つける、トッピングで⾷欲増進を図るなどの⼯夫をしましょう。
また、トイ・プードルは豊かな被⽑をもち、皮膚トラブル・関節トラブルに配慮が必要なことから、⽪膚・被⽑を健やかに保つ成分を強化したフードや、⾻・関節をサポートする成分を配合したフードを選ぶのも⼀案です。迷う場合は獣医師に相談を。
⼩型⽝は小食・偏⾷も多く⾒られます。おやつの与えすぎに注意する、運動でしっかりエネルギーを消費させるなど⽣活全般を整えるとともに、さまざまなフードを試して愛⽝の好みのフードを⾒つける、トッピングで⾷欲増進を図るなどの⼯夫をしましょう。
トイ・プードルの飼い主に聞く 飼いやすさと飼い方のコツ
「いぬのきもちアプリ」ユーザーの、トイ・プードルの飼い主さんに、実際に飼ってみてどう感じたかをアンケート調査しました。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。

■思っていたより飼いやすい
- 「抜け毛が少なく、におわない」
- 「賢いので一度教えたことは覚えるし、お留守番はお利口にハウスで寝て待っていてくれて、毎日癒されています」
- 「トイレもすぐ覚えたし、イタズラもほとんどしない」
- 「保護犬だったので、なついてくれるまでに時間がかかるかなと思っていたが、数日ですっかり家族になることができた」
- 「子犬のころはしつけが大変だったけれど、一度覚えるとトイレ、ハウス、ゴハンには何も手がかからなくなった。抜け毛がほとんどなく、においが気にならないのも飼いやすいところ。片手で簡単に抱っこできるので、動物病院やトリミングに連れていくのも負担にならない」
- 「ムダ吠えが少ない」
- 「イタズラやそそうをしないなど、困らせるようなことが少ない」
- 「多頭飼いをしていますが、みんな仲よく過ごしてくれています」
■思っていたより飼うのが大変
- 「スムーズにお散歩ができるようになるまで、けっこう時間がかかった」
- 「グルーミングが大変。すぐに毛がからまるので、こまめにブラッシングしなくてはいけない」
- 「トリミングをしないといけない。ドッグフードを食べてくれない」
- 「しつけがうまくいかず、結果わがままにしてしまった」
- 「やんちゃな性格で、遊びが多くて大変」
- 「なんだかんだで動物病院へ行くことが多い」
- 「しつけ全般が最初は大変だった。なかなか言うことを聞いてくれないし、トイレを覚えるのに時間がかかったし、ブラッシングも歯みがきも嫌がるし。あとは通院代やトリミング代が地味に高い」
- 「お散歩や毎日のお手入れなど、健康管理は大変。トリミングや通院代など、費用面でもなかなか大変です」
「思っていたより飼いやすい」と回答した飼い主さんからは、「賢い」「しつけをすぐに覚えた」「抜け毛が少ない」といった声が多数聞かれました。
その一方で、「思っていたより飼うのが大変」と回答した飼い主さんからは、トリミングが必須な犬種であることから、「お手入れ・費用面の負担が大きい」という意見が。やはり、チャームポイントである巻き毛を美しくキープするためには、こまめなお手入れが必須のようです。
その一方で、「思っていたより飼うのが大変」と回答した飼い主さんからは、トリミングが必須な犬種であることから、「お手入れ・費用面の負担が大きい」という意見が。やはり、チャームポイントである巻き毛を美しくキープするためには、こまめなお手入れが必須のようです。
トイ・プードルの飼い主さんアンケート結果はこちら!
トイ・プードルとあわせて読みたい犬の種類
トイ・プードルに関連する記事
トイ・プードルの飼い主さんのQ&A
トイ・プードルのかわいい画像や動画の記事
トイ・プードルの歴史や背景
プードルの祖先犬は、古くからヨーロッパ各地にいた水辺の猟を得意とした犬で、ドイツからフランスへと渡ったという説と、犬種名のプードルはドイツ語から派生したものという説があります。16世紀ごろにフランスの貴婦人たちに愛されるようになって小型化が進みミニチュア・プードルが、18世紀ごろにトイ・プードルが作出されました。現在も、その愛らしさと飼いやすさから、世界中で常に高い人気を維持しています。
CATEGORY 小型犬
UP DATE