避難するまる～はな・まる日和　Vol.7～

第７回　避難するまる

まるとはな、2匹の距離は少しずつ縮まっていきました。これは、まるとはなの性格による影響が大きいかもしれません。今回はそんな性格に関するお話です。

非常に甘えん坊でしつこいはなさん。まるを見つけては飛びかかり、ベタベタと甘えます。しかしまるは本来、ベタベタされるのが苦手。最初のうちは、はながしつこく付きまとうと露骨に嫌がったり、教育的指導をする場面もちょくちょく見られました。

はな：「大きい猫さーん♪」

まる：「ベタベタするんじゃなーい！」

しつこくし過ぎて、まるに落とされてしまったはなさん。しかしまったく気にせず、すぐにスチャッ！ともとどおり。

まる：「なにこれ」

まる：「ひとり部屋ぷりーず」

はなとの追いかけっこは楽しくても、こうもずっと付きまとわれては、まるにとっては大きなストレスに。そこでしばらくの間は、階段に柵を設け、はなが２階へ立ち入ることを制限することに。
まるは柵を跳び越えることができますが、小さなはなは跳び越えることができません。こうすれば、まるも一匹でゆっくりと休むことができます。

まる：「ジャンプを制する者は２階を制す！」

これで一件落着——のはずが……。
２階に行く時は軽やかにジャンプして跳び越えて行ったくせに、戻ってきたらなぜか柵に阻まれて出られないまる。そして勝手に閉め出された形に。

はな：「どーしたのー？　なにしてんのー？」

まる：「なぜか閉め出された」

まる：「こうなったら強行突破ですよ」

まる：「ふぅ〜。締め出そうったってそうはいきません」

自ら安住の地への砦を壊してしまったまる。
しばらくすると慣れたのか、行きも帰りもジャンプできるようになりました。しかし、絶賛成長中のはなさんも気づけばジャンプ可能に。こうしてまるの安住の地は日々失われつつあるわけですが、1階での追いかけっこに2階への動線が加わり、２匹の運動量は著しく増加。ということで、めでたしめでたし！