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いぬのきもちビギナーズ~いいな!犬のいる暮らしって…Vol.6 犬に必要な予防注射について

Vol.6 犬に必要な予防注射について

犬を飼いたい人すべてにお届けする『いぬのきもち』ビギナーズ。陽子ちゃんが公園に行くと、何やらワンちゃんが集まっているよう。いったい何をしているのでしょう?
【よくわかる解説】狂犬病予防注射は法律で定められた義務!

毎年4月〜6月になると、全国のほとんどの市区町村で狂犬病予防の集合注射が行われます。年1回の狂犬病予防注射は「狂犬病予防法」で定められた飼い主さんの義務。子犬が生後90日を超えたら、地元の市区町村に飼犬登録をしなければならず、それ以降は毎年、予防集団注射の日時や場所等のお知らせが自治体から届きます。これを怠ると、その犬が捕獲の対象になり20万円以下の罰金に処せられる場合も……!
集合注射会場で接種できない場合は、動物病院で接種してもOKです。

「狂犬病」は人間にも感染し、発病するとほぼ100%が死に至る恐ろしい感染症です。日本では1957年以降に発症した例がなく国内では根絶しましたが、世界的には欧米を含む各国に存在し、いまも年間4万人〜6万人が死亡していると言われています。
【よくわかる解説】ワクチン接種と寄生虫予防も忘れずに

教子ちゃんが教えてくれたように犬がかかりやすい感染症を予防するために、任意のワクチン接種もぜひ受けましょう。子犬は母親のおっぱいを飲むことで「移行抗体」という免疫をもらいます。しかし、この免疫がなくなってくると、感染症にかかりやすくなってしまいます。そこで免疫がなくなりかけた生後60〜70日前後に1回目のワクチンを接種し、90〜100日前後に2回目、120日前後に3回目の接種をします。
犬のワクチン接種はいくつか混合されたタイプがあります。地域によってかかりやすい感染症もあるので、かかりつけの獣医さんにどのようなワクチン接種が必要か相談してください。年1回を目安に、ワクチン接種をすることが望ましいとされています。
迎え入れる子犬が、どんなワクチンを何回受けたのか、犬を迎える際にきちんと確認しておきましょう。

また、犬を飼うならば寄生虫の予防も知っておきたいところ。
よく知られているフィラリア症は、蚊が媒介するフィラリアという寄生虫が心臓や肺の血管に寄生し、犬の体をむしばみ、死に至らせる深刻な病気。しかし毎年5月〜12月ぐらいにかけて月1回の予防薬を飲ませることで、完全に予防できます。
そのほか、ノミやダニが皮膚に寄生するとかゆさから皮膚病などのトラブルを招く原因にもなります。そればかりか近年、マダニによって媒介された感染症により、人間が命を落とした例も報告されています。大切なのは予防と駆除。部屋のそうじをまめにして清潔な空間を保つのはもちろん、ノミとり首輪やシャンプーを活用したり、皮膚にたらす薬液で対処する方法があります。気になるようなら、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
取材•イラスト:ふじいまさこ / 文:本吉恭子

監修
藤井仁美先生
獣医師、ペットカウンセラー。英国でペットカウンセリングの資格を取得し、動物病院などで活動。現在、東京都渋谷区の代官山動物病院に勤務
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