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犬のミドル世代に訪れる「更年期」 人と同じような不調が起こることも

犬のミドル世代に訪れる「更年期」 人と同じような不調が起こることも

犬も年を重ねてミドル世代(中年期)になると、人でいう「更年期」のような症状が出てきます。
見た目も気持ちも元気だけど、ちょっとした不調や老化が起きているかもしれないのです。

では、ミドル世代の犬の心身にはどのような変化が見られるか、くわしく見ていきましょう!

犬のミドル世代は6〜8才 人でいうと40〜50代に!

「犬→人」の年齢換算にはさまざまな考え方と算出方法がありますが、ここではカナダの心理学者であるスタンレー・コレン氏の算出をもとに、しつけインストラクターの西川文ニ先生が計算した年齢で紹介しますね。

犬のミドル世代は6〜8才ころの年齢を指し、人でいえば40〜50代にあたります。
人なら働き盛りですよね。仕事や家事、趣味などやりたいことはバリバリこなせる世代ではありますが、同時に持病がなくても、少しずつ体の疲れや衰えが気になってくる時期でも…。

犬のミドル世代の変化には、次の4つの特徴があります。

①見た目の変化はほとんどないけれど、内臓機能が低下

ミドル世代から、内臓の機能が緩やかに低下していきます。
やや太りやすくなったり、毛並みがパサついてきたりすることも。
こうした気づきにくい体の変化が始まりやすい時期なのです。

②精神的にはやや落ち着いてくる傾向に

ミドル世代では活動量がやや減ってきて、精神的に落ち着く犬が多いです。
その半面、おもちゃや追いかけっこ遊びなど、若いワンちゃんの遊びがまだ好きな犬もいるので、個体差があると考えてください。

注意しなければいけないのが、ミドル世代になって短期間に衰えたり活動量が激減したら、病気の可能性もあるということ!
そのときは、獣医師に相談してみてください。

③健康面のトラブルはなくても、「未病」があることも……

ミドル世代の犬には、先天的な弱点や持病のあるケースを除いて、血液検査などを受けても目立った異常がない、またふだんの様子もまあまあ元気という子が多いようです。

しかし、この時期に病気が早期発見されたり、体の疲れや冷え、胃腸のトラブル、情緒不安定など、東洋医学的にみると「未病」の状態に陥る子も出てくるように。

未病とは、東洋医学的に見て「病気ではないが、健康でもない状態」「病気にかかりそうな状態」をいいます。
西洋医学では治療の対象にならないこともありますが、東洋医学では鍼や漢方薬、セルフケアなどの対処法があります。

④人の更年期に似た問題が犬に起こることも

性ホルモンの影響かどうかをくわしく調べることは難しいですが、避妊・去勢手術の有無やオス・メスを問わず、人の更年期や不定愁訴に似た不調やイライラが犬にあらわれる場合もあります。

イライラ以外の症状だと、
・冷え
・微熱
・便秘
・下痢
・食欲不振
・肩こり
・不眠
・落ち込み
などが見られるかもしれません。

未病と同様に、本格的な病気や不調に陥る前に気づいてあげたいですね。
犬も中年期になったら、油断は禁物。病気を招くような生活習慣を見直し、心配な要素を取り除いて、シニア期のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させましょう!


出典/「いぬのきもち」2016年6月号『犬の"更年期"に気をつければ長生きにつながる! 油断しがちなミドル世代の過ごし方』
文/Honoka
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