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愛犬が足をケガして自宅療養に…日常生活で気をつける点は?【動物看護師が解説】
愛犬が足をケガして自宅療養に…日常生活で気をつける点は?【動物看護師が解説】
飼い主さんが困りがちなのは、このような入院事例まではいかないけれども、自宅で見るには難しいようなケースです。そんなことになってから焦るのではなく、何もない今のうちから自宅管理の方法を学んでおきませんか?
安静にしていて、が1番難しい
さて、ここで問題なのは、せわしない性格の愛犬をもっている飼い主さんですよね。散歩に行かなくても、自宅でゼーハーするほど走り回る犬だっているはずです。犬の安静、は意外と難しいのです。
散歩に行かないで、の意味ではない
でも、そんなことできますか?愛犬が安静を理解して、ずっと動かずにいてくれるわけではないので、こちらがそのような環境を作る必要があります。その方法は、ケージやクレートに入れるという方法です。
その名も、ケージレスト
トイレと小さなクッションが置ける程度の広さでも、その中でおとなしく過ごせるのであれば、そこでも構いません。しかし、その中でいそいそ動き続けたり、立ち上がって出してと催促したりするのであれば、体1つ分のクレートに入れる方法が望ましいでしょう。そのくらいしなければ、安静とは言いがたいのです。
しかしながら、自宅で愛犬が狭い部屋の中に閉じこもっているのは見るに耐えない飼い主さんが多いことでしょう。可哀想と思って、抱っこであれば、とか、ちょっとであれば、とかで外へ出すと治療の意味がなくなります。抱っこしていて急に愛犬が飛び出したと言って、再骨折をしたり、怪我の傷口が裂けたりすることも実際に起こります。ケージレストは心を鬼にしてやりすごすしかありません。それが、愛犬のためになるのです。
患部の管理も怠らない
また、患部にもよりますが、足先を握って血流を良くする手助けができるようであれば、1日に数回足先を揉むように握って通りづらくなっている血液を回してあげると良いでしょう。
自信がないなら病院に頼ること
愛犬のためにも頻繁に面会へ行くことをおすすめしますが、面会できないこともありますので、必ず主治医の指示に従ってくださいね。
文/動物看護士 木本 由季
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