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よい菌もあれば悪い菌も!菌と正しくつきあおう

よい菌もあれば悪い菌も!菌と正しくつきあおう

私たちが生活している環境には、目には見えない無数の菌が存在しています。
菌とは肉眼では見えないほど小さな微生物のこと。

これらの菌は、人だけでなくもちろん犬にも大きく関係しています!

犬の体には常に菌がいる!?

犬にとって身近な菌には、細菌、真菌(カビ)、ウイルスの3つがあります。

細菌や真菌は細胞をもち、栄養などの条件がそろっていれば、自分で生きていくことができます。
一方ウイルスには、自分の細胞をもたない代わりに遺伝子をもっていて、ほかの生物の細胞を利用して増殖するという特徴があります。

これらの菌のうち、とくに細菌には、空気中や不潔なところのみではなく人や犬の体にも存在し、病原菌の侵入を防いだり、消化を助けてくれるなど、宿主と共生関係にあるものもあります。

つまり、犬も人も、多くの菌(微生物)とともに生きている、ひとつの生物集合体なのです。

腸の中にいる細菌は3種類!

犬の腸内には善玉菌と悪玉菌が存在しています。
腸の中で腸内細菌が生息できる場所には限りがあるため、両者は常に勢力争いをしています。
善玉菌と悪玉菌は種類ごとに密集し、縄張り(腸内フローラ)をつくります。

■善玉菌
健康維持や生命活動に必要な物質をつくる菌で、乳酸菌や酵母菌などがあります。
消化吸収を助けたり、有害な菌への感染を防御し、免疫を活性化させる働きがあります。

■悪玉菌
腸内で有害な物質をつくり、腸壁の細胞を傷つけてがんを引き起こしたり、肝臓を弱らせたりします。
優位に立つと免疫機能が低下するなど、体に悪影響を及ぼします。

■日和見(ひよりみ)菌
善玉菌と悪玉菌のうち、優勢なほうと同じような働きをする性質があります。
腸内フローラのうち悪玉菌が優勢になると、悪玉菌として働き始めてしまいます。

いかがでしたか?
ジメジメした日が続く梅雨は、菌の繁殖が活発になります。
犬に害をもたらす菌のなかには、重篤な症状を引き起こす菌もいるので、飼い主さんは注意してあげてくださいね。


出典:「いぬのきもち」2017年6月号『犬をとりまく菌の世界』
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