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犬の体格・性格は「胎児のうちに決まっている」って本当!?

犬の体格・性格は「胎児のうちに決まっている」って本当!?

犬は個体によって体格も違えば、性格もさまざまです。

「ゴハンを食べる量で、体格も変わってくるのでは?」
「愛犬の性格は、日々接していく中で形成されていくもの」

と思っている飼い主さんがいるかもしれませんが……じつは多くの場合、体格や性格は胎児のうちにすでに決まっているのです!

後天的に体格や性格が決まることもありますが、それは「ある時期の影響の受け方」がもっとも重要になるのだとか。

この記事で、くわしく解説します!

①先天的な体格差・性格差

→胎盤の位置で体格が決まる。性格は50%が遺伝的要因

人の場合、胎児は子宮で育ちますが、犬の場合は卵巣につながる「子宮角」と呼ばれる管のような器官内で育ちます。(*1)
胎児の数は個体により異なりますが、体格差は「着床した胎盤の位置が影響する」といわれています。
そのため、体格が小さくなる傾向にあるのは……

・子宮角の卵巣寄りの胎児
・最後に生まれた子犬

ということになります。

生まれたあとも、体格の大きい子犬から順に母犬のよく出るおっぱいを独占して成長するため、より体格差が如実になるのです。

ちなみに、一番よく出るおっぱいは、体格の大きい子犬が独占してしまうのだそう!

*1 犬の子宮:犬の子宮形状は人と異なり、子宮体はほぼ機能していません。また、左右両方の卵巣から排卵があり、左右の子宮角内に着床します。不思議なことに、たとえば6頭妊娠した場合は左に3体、右に3体と自然に調整されるそうです(個体により異なります)。
また、性格については「50%が遺伝的要因で決まる」とされ、生まれた時点でそれぞれ個性が異っているといわれています。

②後天的は体格差・性格差

→生後2〜3カ月が一番重要な時期!

体格や性格の後天的な要因としてもっとも重要とされているのが、「親きょうだいからの影響」。

生まれてから受ける親の愛情や、きょうだいとの何気ない遊び・ふれあいなどによって、「強いものや弱いものなどの順位づけ」や「あいさつや服従などの社会性」を身につけます。

そのため、一緒に過ごす期間が短い場合は、こうした基本的なことが身につかずに攻撃的な性格になったりと、性格に問題が生じることがあるのです。
この目安となる期間は「最低2〜3カ月」とされており、平成25年に改正された動物愛護法の動物取扱業者編では、「出生後45日を経過しない犬および猫の販売並びに販売のための展示・引き渡しは禁止」とされています。


出典/「いぬのきもち」2016年10月号『いぬのきもち 秋のオープンキャンパス開講!! DNA・交配・気色など、犬の不思議をお勉強』
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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