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発症から24時間以内に失明する目の病気って…!?

発症から24時間以内に失明する目の病気って…!?

子犬からシニア犬まで犬全般がかかりやすい「目の病気」について、全4回で解説します。
まずは、「目の病気が発症する原因や症状」についてご紹介します。

犬は人よりも眼球が前に出ているため、ケガしやすかったり、遺伝的な理由などにより目の病気にかかりやすい傾向にあるそう。

では、どんな病気に気をつければいいのでしょうか?

目の病気のトップ2は「結膜炎」や「角膜潰瘍」

「結膜炎(けつまくえん)」とは、眼球とまぶたをつなぐ膜である結膜に、ハウスダストなどのアレルギーがあらわれたり、ばい菌やゴミ、シャンプー剤などの異物が入ったりして発症する病気。
充血や腫れといった症状が現れます。

目の表面にある角膜に傷ができて発症する「角膜潰瘍(かくまくかいよう)」も気をつけたい病気です。
目にケガをしたときに角膜に傷がつくと、そこに細菌が繁殖し炎症を起こします。

結膜炎や角膜潰瘍は程度にもよりますが、抗生剤入りの目薬で治療を続ければ、完治できることが多いです。

完治が難しい病気や、 発症から24時間以内で失明してしまう病気も!

ドライアイのひとつである「乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん)」は、人と違い先天的な免疫異常で発症することが多い病気です。

目の中にある涙を作る組織を、自己の免疫が攻撃してしまうことで、涙の量が少なくなり、さまざまな目の症状を引き起こしたり、悪化させたりします。

眼球内の圧力が異常に高くなる「緑内障」は、発症してから24時間以内に失明することもある怖い病気。
柴やシー・ズーなど遺伝的にかかりやすい犬種が多く、若い犬にも見られます。

眼圧をコントロールする目薬や飲み薬で治療しますが、完治は難しく、眼球の摘出や義眼を入れるケースもあります。
角膜潰瘍の犬の目。角膜の真ん中に傷ができています

高齢になるとかかりやすくなる「白内障」

6才以上の犬がかかりやすい「白内障」は、水晶体の中のたんぱく質が白く濁るため、視力が低下する病気です。

加齢が原因の初期の白内障であれば、症状の進行を遅らせる可能性のある目薬がありますが、根本的な治療は手術を行う必要があります。

次の第2回では、ペット保険のデータを交えながら、目の病気に「なりやすい犬種」や「年齢別のなりやすさ」についてご紹介します。

出典:「いぬのきもち」2017年10月号『データで解析! 今月の予防したい犬の病気』
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