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恐怖の健康診断【穴澤賢の犬のはなし】

恐怖の健康診断

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大吉と福助は、定期的に健康診断をしている。少し前には「血液生化学検査」を半年おきに2度行っていた。健診と血液検査、2つのデータを眺めて健康状態に変化はないか、足りていない栄養素はないか、ということも見比べたりしていた。
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血液生化学検査以外にもいろいろと考えて健康対策をしている。フィラリアとノミ・ダニ予防の薬はあえて2カ月分しか貰わず、なくなるとかかりつけの動物病院に行って触診してもらうようにしている。日々の様子におかしな点がなくても、獣医師なら気づくことがあるかもしれないし、何かあった場合は早期発見が何よりだと思うからだ。
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犬種にもよると思うが、6才までは年に一度の健康診断、7才を過ぎたら半年に1度は健診に行ったほうがいいという。大吉は6才、福助は3才なので今はまだ1年に1回でいいのかもしれないが、上記のような感じで、定期的に動物病院へ連れて行っている。
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それだけやっても、富士丸のようにある日突然というケースがあることも経験上知っている(富士丸も半年に1度は検査していた)。それでも検査しておいた方がいいに越したことはないと思っている。先日も薬をもらいにいつもの病院へ行ったのだが、大吉も福助も、まぁ嫌そうなこと嫌そうなこと。
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出かけることを察知した瞬間は「ひゃっほー!」という顔で喜びまくり、車にも飛び乗るのだが、降りて動物病院が近づいてくると「もしかして、病院?」とみるみる表情が曇り、診察室へ入るのを頑なに拒む。抵抗しても問答無用で持ち上げて診察台に乗せるのだが、体重を計って、聴診器をあてられただけなのに、この世の終わりのような顔をする。
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大吉は諦めてなすがままになるので、獣医師に耳の中まで診てもらえるのだが、福助は耳の中だけは診られたくないらしい。器具を耳に差し込もうとすると「ギャン!」と牙をむいて抵抗するのだ。まーだそんなところが残っていたとは。たれ耳の大吉と違って福助の耳の中はとても綺麗なので、診てもらわなくていいのだが。診察が終わって外へ出ると「ひゃー、えらい目に会った」という顔をする。「親の心、子知らず」というかなんというか。
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そして、犬たちの健康も大切だが、自分の体調管理もしておかなくてはと最近は思うようになった。私が働けなくなったり、死んでしまったりしたら嫁ひとりではきっと大変だろうと思うからだ。そのため、年に1度は健康診断を行っている(恐ろしいことに30代の頃はまったくしていなかった)。その度に「中性脂肪が高すぎる」と言われる。医師曰く、「典型的な酒の飲み過ぎ」らしい(ただ肝臓の数値は基準値内)。そろそろ、酒も控えるか。彼らのために。
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