八ヶ岳に土地を〜その７【穴澤賢の犬のはなし】

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八ヶ岳に土地を〜その７

ついに、長年の夢だった八ヶ岳の土地を手に入れた。そのうえ、山小屋まで付いている。さぁ、まずは何から手をつけるべきか。

無事に契約も交わし、お金も払った。これで晴れて、あの土地は私のものになった。が、中古の山小屋はあちこち修理が必要だ。とはいえ、本格的にリフォームするつもりはない。なぜなら築40年ほどなので、水回りから何から細かいところまでやるとキリがないからだ。すべて修理するなら壊して建て替えた方がいい。

しかし現時点でそこまでの余裕はないので、ひとまず寝泊まりできる程度にするのが目標。そして数年使ってみて、時期が来たら建て替えるという計画にした。それでも当初は「まず土地だけ手に入れてテントで泊まればいい(※)」というのがスタートの発想だったので、これでも充分すぎるくらいだ。

※後でわかったことだが土地だけ買って、そこにテントを張る行為は多くの別荘地で禁止されているので要注意

とりあえず、朽ち果てた階段を修理しなくてはならない。が、さすがにこれは素人では直せない。そこで、移住アドバイザーの友枝さんに大工さんを紹介してもらうことにした。本来なら、工事に立ち会わなければならないが、平日に八ヶ岳まで行けない。そこで、階段に関しては友枝さんにおまかせすることにした。そういうことがお願いできるも本当にありがたい。

友枝さんによれば、今ある階段を修理するより新しい階段を付け替えた方が安上がりとのこと。階段の見積もりが届いてOKを出してから１週間ほどしたある日、階段の状況が写真で送られてきた。すごい！もうできたの？　しかもめっちゃいい感じ！　さらに傷んで弱くなったところも補強してくれている。なんて親切な！

これでようやく建物の中に入れる。あとは、今ある家具や荷物を処分して、掃除して、ひとまず寝泊まりできるようになれば、それでいい。こう書くと簡単そうだが、前に中を見せてもらったときは大量の荷物が残されていた。さらに、数年間放置されていたため、掃除もかなり大変そう。しかも、それらの作業を当日行って夜寝るまでに終えなくてはならない。