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進化するコミュニケーション力【穴澤賢の犬のはなし】

進化するコミュニケーション力

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犬と長い時間を過ごせば過ごすほど、彼らの表情やしぐさから「今、何を考えているのか」が読み取れるようになってくる。そして、犬のほうも「伝え方」がうまくなる。
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以前、大吉のコミュニケーション力という話を書いたことがある。あれからも、大吉は下痢(あるいは急激な便意)のときに目が合うのを待って、「あ、こっち見た!」という瞬間に玄関までかけていき、自分が今「ヤバイ状況」であることを伝える。
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こちらも慣れたもので「あぁ、そうなんか」とすぐ気づくようになった。大吉の中で、この手法はもう確立されたのだろう。そのことを伝えるのは、もう慣れたものという感じだ。最近は、そこからさらに進歩しているように思う。
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たとえば先日、ドッグラン付きの貸別荘へ行ったときのこと。夜中、大吉に顔を舐められて起こされた。反射的に時計を見ると、まだ2時半。「何? どうした?」と聞くと、ニカニカしながらしっぽを振っている。
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「下痢でもなさそうだけど?」と思いつつ、起きてテラスの扉を開けると、大吉に続いて、福助も外へ出ていった。眠い目をこすりながら後を付いていと、テラスから庭に出て、2頭ともオシッコをしていた。で、それが終わると自らスタスタとテラスへ上り、中へ入りたそうにする。
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「なんだったんだろう」と思いつつ、彼らの足を拭いてまた眠った。と、今度は4時半にまた大吉に起こされる。また同じく庭に出したのだが、オシッコをしただけで戻ってくる。さらには6時にも同じことがあった。
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結局、夜中から3度も起こされたのだが、思うにたぶん「ちょっとオシッコしたくなった」だけだったのだろう。それで試しに起こしてみたら外へ出してくれたから、同じ方法を試してみた、ということではないかと思う。家だと朝までガマンするか、オシッコならトイレでするが(ウンチは絶対しない)、貸別荘だとすぐ庭があるし、外に出てしたかったのではないかと。
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しかも、一度熟睡したらなかなか起きない嫁ではなく、比較的眠りの浅い私を選んだと思われる。「犬がそこまで考える?」と思うかもしれないが、ここ最近の大吉を見ていると、本当にそれくらいのことはやりそうなのだ。
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というように、年齢と共に犬も「伝え方」がうまくなる。その証拠に、以前はそんな芸当はできなかった福助が、最近は大吉とまったく同じ方法で「ヤバイ状況」を伝えようとしてくるようになった。「だから家のトイレですればいいじゃん」という言葉は彼らに伝わらないのだが。
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