いぬラブ、ねこラブ

vol.1
vol.2

こぶし君が変えた、人生のスタイル

ペットを飼うのは責任が伴うもの。金銭面はもちろん、時間も、そして愛情も注ぎ込まねばなりません。しかし、ペットとの信頼関係や絆は、私たち人間に発見をもたらしてくれます。
愛犬・こぶし君との出会いを通してやついさんが発見したものとは一体何なのか、お話を伺いました。

「こぶし中心」な生活に

——こぶし君と暮らしてから、一番の変化は何ですか？

仕事でも生活でも、あらゆる面でこぶしのことを優先するようになりましたね。まず、免許を取って車を買いました。こぶしを車に乗せて動物病院にいったり、お出かけしてドッグランにいったりするのに必要で。

それと、これまでは夜は飲みに行ったり、家に帰らないこともあったのですが、今はいろいろなお誘いを断って家に直行です（笑）。こぶしにご飯をあげないといけませんから。あと夜は毎日1時間は散歩をしています。だから前より痩せて健康になりました。以前は朝は仕事に行く直前まで寝ていましたが、こぶしにご飯をあげるために早く起きていますよ。

やついさんがお風呂に入っていると、こぶし君がやってきてお湯を飲むのだそう。こぶし君は大のぬるま湯好き!?

——生活スタイルがガラッと変わったんですね。

そうですね。仕事で家をあけていることが多く、いつも留守番させてしまっていますから、なんだかこれ以上我慢させちゃいけない気がして……。犬って、人間より寿命が短くて早く死んでしまいますよね。だから、せっかく僕のところに来てもらったし、めいっぱい楽しんでもらいたいなと思います。

前よりも内面と向き合うようになった

——お笑い芸人のお仕事でもこぶし君の影響はあったのでしょうか。

以前、コントのネタを考えるときはその場の勢いで考えることが多かったんです。たとえば観た映画の中でカーチェイスのシーンがあり、それにインスパイアされてカーチェイスのネタを作るとか。

今は人と会ったりどこかへ行ったりするのも、テレビを見たりパソコンをする時間も減りました。

一方でこぶしといることが増えて、そのぶん思考する時間が増えたんです。「これはどうなっているんだろう？」とか「なぜこんなふうになっているのだろう？」と、自分の内側からネタを作ることが多くなりましたね。散歩の時間にも、風景を見ながらそんなことを考えています。散歩と音楽は相性がよくて、いろいろな物事を考える時間は増えましたね。

表面的な刺激は減ったけれど、そうではない刺激が増えていて、自分ではすごくいい変化だなと感じます。