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THE WANDERLAND for Dogs, Cats and Us
気持ちを汲み取るブランシュ。そして2頭目がやってきた
Q
ブランシュくんとの出会いでさまざまな変化が現れていますね。お仕事との両立など大変なときもあったのでは?
A
犬が中心の生活になると大変だと思うんですよね。でも、犬に合わせるだけではなく、犬のほうに合わせてもらうことも必要かなと。ブランシュも私が忙しいときは気持ちを汲み取ってくれるんです。私が寝ているときに「あさこちゃん(瀬奈さんの愛称)、今日は何だか疲れてるな」と思うと、彼は私のことを起こさない。たとえお腹がすいたなと思っても、起こさないんですよね。あるときこっそり様子を見てみたら、目覚まし時計をじーっと見てるんです。「鳴らないかな」って。鳴ったら起こしてもいいんだってわかってるんですよね。こういった場面を見ると、合わせてくれてるんだなと思うし、逆にお休みのときは平気で起こしに来るんです。
Q
すごいですね! ほかにも気持ちを読み取ってる?と感じるエピソードがあれば教えてください。
A
うちにお友達が何人か遊びに来たときも、その中でイヤなことや悲しいことがあった人のところにブランシュは行くんです。皆でしゃべっているとき「じつはこういうことがあってさ」と、しょんぼりしちゃったり、涙が出てしまった人のところに行って、膝に乗ったり寄りかかったり。別に何かをするわけじゃないんですけど、寄り添いに行くんです。そういう人の波動みたいなものに敏感なんじゃないかな、ブランシュは。菊はまったくそういうのはないんですけど(笑)
Q
いま菊ちゃんの話が出ましたが、菊ちゃんを飼おうと思ったきっかけは?
A
2012年のことだったんですが、夫(ダンサーの千田真司さん)が誕生日のころ、私が仕事で大阪に行っていたときに電話で「プレゼント、何がほしい?」という話をしていたら「ブーちゃんの妹がいい」と。「ええー! そうなのー? 大変だよ」なんて言っていたのですが、大阪から帰って来た瞬間に「すごく可愛いコがいるんだ」って近くのペットショップに連れていかれました。もう目星をつけてたんですね(笑)。「一緒に育ててくれないか、大変なのはわかってるんだけど」っていうことで、菊が来たんです。
そうやって彼が見つけて、彼が我が家に連れて来たのに、私にべったり(笑)。でも、彼のこともすごく好きなんですよ。共働きですから、お世話も2人で分担してみています。
Q
「菊ちゃん」のお名前の由来なんですが…
A
本当に畏れ多い話なんですけど…このコに初めて会いに行った日に、事務所から「菊田一夫演劇賞※ を受賞しましたよ。おめでとうございます」という電話があり、じゃあ“菊”にしようと。菊田一夫先生の「菊」をいただきました。「ダメでしょ!菊」とか、「おすわり!菊」とか言ってしまっている自分に恐縮してしまいます(笑)
※劇作家菊田一夫の功績を記念し、演劇界の発展のため、東宝が1975年に創設した日本の演劇賞
Q
ブランシュくんと菊ちゃんはどんな関係なのでしょう
A
ブーちゃんは菊に、トイレのやり方など教えてるんです。で、菊がトイレをするとブーちゃんが私のところに来て「ちゃんとしたよ」って教えてくれます。
この間は、ブーちゃんが菊ちゃんを舐めてたんですよね。何だろうと思って見たら、舐めていたところに吹き出ものができていたりとか。最初は警戒心もあって大変だったんですけど。今はちゃんと面倒をみてますね。
Q
菊ちゃんが来たとき、ブランシュくんは「なんだかヘンなのが現れたぞ」といった感じだったのですか?
A
そうそう。それでストレスがたまってしまいメンタルが原因の嘔吐と下痢で2日間入院しました。子犬って噛んで遊ぶんですよね。でも、ブランシュは優しいから、菊に噛まれても怒らずに我慢してたんです。でも、退院してから、ブーちゃんが菊のことをガブッと1回噛んで、「これぐらい、痛いんだぞ」ってことを知らしめたんです。で、菊ちゃんが「キャン!」っていって。その後は、バランスが取れて来ました。今はもう、寄り添って寝てます。仲よしです。