いぬラブ、ねこラブ

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タレント活動だけでなくドッグライフコンサルタントとしても活躍中の松本秀樹さん。前回に続き今回は東日本大震災での支援活動、2013年5/25(土)、26(日)に開催される「いぬのきもちフェスタ 2013」についてお話を伺いました。

松本秀樹さんプロフィール

: 松本秀樹 Hideki Masumoto （お笑いタレント、ドッグライフコンサルタント）

1974生まれ、大阪府出身。2000年10月にスタートした「ペット大集合!ポチたま」の「ポチたまペットの旅」コーナーで、初代旅犬・まさお君と日本全国を旅し、2006年からは2代目・だいすけ君と、2012年からは3代目・まさはる君と旅を続けている。
「Natural Dog Style」の代表理事も務め、ペット啓蒙・教育や殺処分0活動や東日本大震災のペット支援活動など、ペットに関するさまざまな活動を展開している。浅井企画所属。
http://ameblo.jp/macha-daichi/

ペットと一緒に避難するために

東日本大震災後、Natural Dog Styleでは多彩な支援活動を展開し、多くの人々の助けとなりました。震災直後のことを、松本さんはこう振り返ります。

「政府の災害対策機関に問い合わせをしたら、被災地にフードを届けるのに1週間はかかると言われたんです。そんなことでは犬は死んでしまう。すぐに行動しなければならないと思いました。
企業からの協力を得られることができフードを600kg分集めたのですが、届ける手段がない。そこでネットで協力を呼びかけたら、トラックドライバーのおじさんが応えてくれたんです。
でも到着したトラックを見たらビックリ。なんとギラギラのデコトラでした！僕もハデさに目がチカチカしちゃって(笑)。『こんな時に何を考えているんだ！』と被災地で受け入れられなかったらどうしよう……と不安もあったんですが、現地では『うわぁ、すごい！初めて見た』って楽しんでもらえたみたいです。ホッとしましたね」

宮城県気仙沼市での支援活動中「おすわりができない犬がいる」と聞き、急遽トレーニングを行う松本さん

この震災で「ペットと災害」について考えた松本さんは、災害時にペットと一緒に避難できるよう国に求めるため署名を呼びかけます。
約１カ月半で集まった署名はなんと60万人分。その中には国外からの署名もあったそう。

「ペット同伴で避難するために、仮設住宅エリアの25％はペットと一緒に入れるようにしてほしい。そうしなければペットと安心して避難することはできません。防災を意識したしつけだけでなく、国単位で緊急時のペットの避難対応を考えなければいけないと感じています」

福島県郡山市での炊き出しの様子

災害を意識したしつけ・習慣づくりを

松本さんは被災地支援の経験から、普段のしつけでも万が一の事態を意識したものが重要であると考えています。

「日常生活の中でキャリーケースやケージが登場するのは、動物病院に行くときが多いですよね。そうすると犬の中では“キャリー＝嫌なところに連れていかれる”になってしまいます。でもそれだと、災害が起きたときにスムーズに避難できませんし、犬にとってもストレスの原因になってしまう。
キャリーを使って犬の好きな場所に連れていったり、スペシャルなおやつをキャリーの中に置いてあげたりして“楽しい場所”という意識をつくる。同じようにハウスも犬にとって楽しい場所にしてあげると、もし避難所で生活を送ることになったとしても、犬がハウスの中で落ち着いてすごせるようになると思います」

特に小型犬の場合ハウスの必要性を感じていない飼い主さんが多く、災害時にハウスの中に入ることになったときにとても大きなストレスになってしまうのではと感じている松本さん。ふだんから「キャリー＝楽しい場所」というイメージづくりが、万が一の時にペットの助けになると考えています。

愛犬の意外な一面を発見できる「いぬのきもちフェスタ」