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『犬の前十字靭帯断裂』について獣医師に聞いてみました。

飼い主さんが知っておきたい犬の健康について獣医師さんに聞いてみました。今回のテーマは、『犬の前十字靭帯断裂』です。(監修/いぬのきもち獣医師相談室)

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『犬の前十字靭帯断裂』とは?

膝関節を構成する靭帯のうち、大腿骨に対して脛骨(けい骨)が前方にすべらないように固定している靭帯が前十字靭帯です。前十字靭帯断裂とは、強い力が加わったり、加齢により弱くなることによって、この靭帯が切れてさけてしまった状態です。

ジャンプや方向転換などの瞬間に発症することがあります

Q. 犬の前十字靭帯断裂の原因を教えてください

A. 老齢化や肥満などにより、膝関節に長期的な負荷がかかると、前十字靭帯の変性や劣化が徐々に進んできます。このような状態に至った前十字靭帯に、さらに不意な膝の動きなどによって急激に力が加わると、捻転(ねじれ)や外傷を生じ、それに伴って靭帯の断裂が発症するケースが多く見られます。日頃の生活の中でも、お座りや伏せの姿勢から急に立ち上がって走ろうとしたり、ジャンプや方向転換などの瞬間に発症することがあります。
 その他、膝蓋骨脱臼や膝蓋骨亜脱臼、内分泌異常や免疫疾患・骨の形態異常などが関係していることもあります。
 また、正常な靭帯でも、交通事故などによって非常に強い力が急激に膝関節にかかると、発症することがあります。

Q. 犬が前十字靭帯断裂になるとどんな状態になりますか?

A. 突発的な断裂や、完全に断裂した場合は、強い痛みを伴うことが多く、患肢に体重をかけることがほとんどできない状態になります。肢先を地面にチョコンとつけたような歩き方になったり、しばらく肢を上げたままの状態が続きます。
 慢性的に断裂が進む場合は、時々肢を引きずるような様子が徐々に悪化していくのが見られます。
 部分的に断裂した場合は、断裂の状態によって、肢を引きずる様子も程度も様々です。特に小型犬は症状が出にくいことがあります。

Q. 犬が前十字靭帯断裂になった場合、どのような治療が行われますか?

A. 犬種・年齢・体重・活動性などを考慮して様々な治療法から選択します。内科治療は、主に10㎏以下の小型犬に適用されます。体重と運動の管理や抗炎症剤の投与によって、膝関節の痛みや、後ろ脚を引きずるといった症状の軽減を目的に行います。
 内科治療を行っても痛みが取れない小型犬や、中・大型犬は、外科治療が必要になる場合が多いです。

Q. 犬の前十字靭帯断裂の予防法を教えてください

A. 断裂の誘引となる十字靭帯の変性や劣化は加齢に伴って進行する傾向がありますが、実際に断裂に至る原因である膝への直接の負担は、肥満によってよりおこりやすくなります。食事や運動の管理を犬が若いころから心がけ、肥満の予防につとめましょう。
 また、部分的な断裂の場合では、日常生活に支障がない場合もありますが、放っておくと完全に断裂してしまうことも少なくありません。後肢を引きずったり痛がるなど、十字靭帯断裂が疑われたら安静を保ち、運動を控え、できるだけ早期に獣医師の診断を受けましょう。

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