みんな愛犬のムダ吠えに悩んでる!愛犬の困りごとランキング





戸田美由紀先生
日本動物病院協会認定
家庭犬しつけインストラクター
愛犬のムダ吠えを放っておくと、クセになってしまうことがあります。そうなる前に、しっかり飼い主さんがムダ吠え対策をしてあげましょう。

つまり吠えグセは、なかなか直しにくい頑固なクセだということです。だからこそ専門家による対策が大切なのです。


パピーからシニアまで年齢ごとの変化が原因で起こる吠えをコンロトールする方法です。
犬のおかれた状況によって生まれる感情(要求、恐怖、威嚇など)の変化をうまくコントロールする方法です。
ムダ吠えを直すためには、「犬齢」と「状況」をおさえることがとても大切です。
| 犬齢 | 吠える理由と種類(例) |
|---|---|
| パピー期 (~7ヶ月未満) |
初めて見るものふれるものに対する不安 ●夜鳴き●おねだり吠え●興奮吠え |
| ヤング期 (7ヶ月~3才未満) |
音の刺激や来客などに対する不安 ●イヤイヤ吠え ●音の刺激吠え ●来客吠え ●すれ違い吠え ●チャイム吠え |
| アダルト期 (3才~7才未満) |
運動不足などのストレスや要求を通すため ●リバウンド吠え●ストレス吠え ●警戒吠え |
| セミ シニア期 (7才~10才未満) |
体の違和感や痛みなどから ●痛み吠え |
| シニア期 (10才~) |
認知障害による夜鳴きや遠吠えの症状の可能性 ●認知障害吠え |
新しい環境にまだ慣れない子犬は、不安や寂しさから夜になると「キューン」と鳴くことがよくあります。切ない鳴き声を聞いてしまうとついつい様子を見にいったり、サークルから出してあげたくなりますが、どれも今後の吠えにつながるNG行為といえます。まずは最初が肝心! 「鳴けば飼い主さんが来てくれる」と覚えさせないためにも、かまうのではなく落ち着いて寝られる環境をつくってあげましょう。

夏場などの暑い時期以外であれば、例えば、就寝時間にクレートやサークルを大きな布ですっぽり覆うのも一つの方法です。その他にも愛犬のタイプや状況などにあわせた対策をすることで、夜鳴きは確実に治まっていきます。パピー期は、夜鳴き以外にも「甘え吠え」や「興奮吠え」など、成長するにつれて頑固な吠えグセにつながりやすくなるため、しっかり対策しておきましょう。
| ムダ吠え状況 | 対策(例) |
|---|---|
| おねだり 吠え |
●散歩でストレス発散 ●吠えがおさまるまで徹底無視 ●家族で対応するルールを決める |
| すれ違い 吠え |
●遠くから少しずつ慣れさせる ●吠えたらあいさつをさせない |
| 物音への 吠え |
●気になる音を録音して慣れさせる ●おもちゃなど他のものに夢中にさせる |
| チャイム・ 来客吠え |
●チャイムの音を減らす工夫をする ●来客に玄関でおやつを与えてもらいチャイムに対する警戒心を弱める |
「おねだり吠え」を治すための代表的な対策を一部、ご紹介します。

エネルギーがあり余っているとどうしても吠えやすくなります。運動や散歩の時間、回数を増やして、吠えるエネルギーを消化してしまいましょう。


吠えている間は完全に無視!目を合わすことも話しかけることもしません。犬があきらめてふて寝するまで、飼い主さんと愛犬の我慢比べです。


おねだり吠えを無視する作戦は、家族全員が徹底しないと意味がありません。事前に家族全員でどう対応するかをしっかりと決めておきましょう。

要求吠えは、その理由さえわかればグッズなどを使わなくても必ず直ります。犬齢や状況により異なる方法をきちんと理解して対策しましょう。
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