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短毛種

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シャルトリューの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑

シャルトリュー

シャルトリュー

英語名
Chartreux
原産国
フランス
公認団体
CFA・TICA・FIFe
毛種
短毛種
  •  シャルトリュー その1
  •  シャルトリュー その2
  •  シャルトリュー その3
  •  シャルトリュー その4
  •  シャルトリュー その5
  •  シャルトリュー その6
  •  シャルトリュー その7
  •  シャルトリュー その8

高野 八重子 先生

ロシアンブルー、コラットとともに、ブルーグレーの被毛が特徴のシャルトリュー。フランスが原産国の気品あふれる猫種です。やや微笑んで見える表情も魅力的なシャルトリューの特徴や性格、歴史やかかりやすい病気について、ご紹介します。

シャルトリューの特徴・性格・毛色

美しい青灰色の被毛、丸い顔に細く小さな口元、印象的なオレンジ色がかったカッパー(銅色)の瞳、頭の上にちょこんと乗っかる小さく尖ったかわいらしい耳。「フランスの宝」「生きたフランスの記念碑」ともいわれる美しい猫種のシャルトリュー。賢く、温和な性格も飼いやすいと評判の猫です。人のいうことが理解でき、飼い主さんによくなつく、犬のような一面をもつ猫種でもあります。

シャルトリューの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

※このグラフは、『新しい猫の教科書』(高野八重子著、緑書房刊)の記述をもとに編集室で作成。これらはあくまで目安ですので、飼育環境や状況、個体により異なることがあります。

シャルトリューの性格

シャルトリューの性格は、聡明でおとなしく、鳴き声も小さいのが特徴です。温和なので、子供とも仲よくでき、飼いやすいと評判です。飼い主さんに従順な性格から、「犬のような猫」と称されることもあります。
シャルトリュー
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

シャルトリューの大きさと体型

シャルトリューの体重は、3~6.5kgで、場合によっては10kgを超えることもあります。

体はがっしりとしていてたくましいですが、対照的に足はほっそり。こうした全身のバランスから「ジャガイモに爪楊枝が刺さったよう」「マッチ棒を刺したジャガイモ」などと、たとえられたりもします。多様なニックネームがあるのは、シャルトリューならでは。

口元が細く、丸いウイスカーパッドが目立ち微笑んでいるように見えることから「微笑むフランスの青い猫」、お尻が大きいため後ろ足で立つ姿勢が得意で、その姿が熊のように見えることから「ベアーキャット」なども。

体重:3~6.5kg
シャルトリュー
slowmotiongli/gettyimages

シャルトリューの毛色の種類

被毛はやや短めのダブルコートで厚く、羊の毛のように密生していて、水をよくはじきます。毛色はブルーのみ。ロシアン・ブルーやタイ原産の猫種コラットとともに「ブルー御三家」と呼ばれることがあります。同じブルー(青灰色)の毛色の猫種・ロシアンブルーの瞳がグリーンなのに対し、シャルトリューはゴールドやカッパーなど、暖色系。成長するにつれて、オレンジ色がかった銅色の美しい目の色になります。
シャルトリュー
Kainusi/gettyimages

シャルトリューの価格相場(2023年)

シャリュトリュー
slowmotiongli/gettyimages
愛猫の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーから、保護猫などさまざまな方法があります。例えばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格21万円~

※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2023年3月)。

シャルトリューの飼い方

シャルトリュー
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ポイント(1)飼い主から遊びに誘って

体ががっしりとして筋肉質なので、運動しないと太りやすいのが心配です。おとなしい性格でもあるので、なるべく飼い主さんから遊びに誘ってあげたいですね。人なつこく、犬のような一面がありますから、コミュニケーションをよくとるなど積極的に相手をしてあげられる人が向くでしょう。

ポイント(2)誤食につながるものは片付けて

猫の健康のためにも、屋内飼育がおすすめです。猫は基本的に薄明薄暮性の動物なので、日中は寝て過ごすことが多いため、安心して寝られるスペースを用意してあげましょう。

シャルトリューは遊び好きなゆえに、留守番をさせるときは、入って欲しくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。

ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを与えて

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。

猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるように注意しましょう。

ポイント(4)1日に5~10分は遊びの時間を

シャルトリューはワーキング・キャットだったこともあり、狩り=遊びが大好き。人とのコミュニケーションも好むので、お気に入りのおもちゃを使うなどして、1日に最低でも5~10分以上は向き合って遊んであげましょう。

また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるようにするなどの工夫を。

シャルトリューは体の割に足が細いので、ある程度の年齢になったら、よく上る場所にはステップを付けてあげるなどするといいでしょう。
シャルトリュー
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ポイント(5)ブラッシングは毎日マメに

シャルトリューの被毛は短毛のダブルコートです。美しい光沢と密度のある被毛をキープするためにも、ブラッシングは毎日マメに行いたいですね。

獣毛ブラシやコームなどを使って入念にするのが理想です。春から夏にかけて換毛期は大量の被毛が抜けるのでとくに丁寧に行いましょう。シャンプーをするのは効果的です。
シャルトリュー
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シャルトリューに似た猫の種類

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シャルトリューの歴史や背景

シャルトリュー
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
シャルトリューの起源には諸説ありますが、シリアやマルタ島などから商人によってフランスに連れてこられ、密度のある美しい被毛のため、毛皮として使用されたこともあると伝えられています。

フランスでは広く知られていた猫種のようで、16世紀のフランスの文献に「灰色の被毛に銅色の目を持つ猫」として書かれていることから、この頃にはよく見られる猫だったのでしょう。 第二次世界大戦で絶滅しかけましたが、ブルーのブリティッシュ・ショートヘア、ブルーのペルシャとの交配により再確立されました。

アメリカに輸入されたのは、1960年代後半でその後アメリカではタイプの改良が進められました。1970年代のヨーロッパでは、ブルーのブリティッシュ・ショートヘアとシャルトリューは同一にされていましたが今では別種とされています。1987年にCFAで公認されました。
監修: 高野八重子先生ヤマザキ動物専門学校
参考:『猫の教科書』(緑書房)

写真選定協力:石原さくら
猫写真家として、「ねこのきもち」表紙他多数で活躍するほか、メディアの出演・講演も多数。著書・共著に「てらねこ 毎日が幸せになる お寺と猫の連れ添い方」(KADOKAWA)、「かわいいかわいい ねこのかぶりもの」(パルコ)など。愛玩動物飼養管理士1級。A級キャットグルーマー。デボンレックスとシンガプーラのブリーディングの経験もあり、猫の品種についての造詣も深い
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