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『猫の膀胱炎』について獣医師に聞いてみました。

飼い主さんが知っておきたい猫の健康について獣医師さんに聞いてみました。今回のテーマは、『猫の膀胱炎』です。(監修/ねこのきもち獣医師相談室)

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『猫の膀胱炎』ってどんな病気?

猫の膀胱に炎症がおこる病気です。猫の泌尿器疾患の中では発症率が高く、治療できなかった後も再発には引き続き注意が必要です。原因は様々ですが、特に猫の場合、原因が特定されない「特発性膀胱炎」もあります。

猫の場合、原因が特定されない「特発性膀胱炎」もあります

Q. 猫の膀胱炎の原因を教えてください

A. 原因として多いのは細菌感染です。大腸菌やブドウ球菌などの細菌が尿道を逆行して膀胱に達し、増殖して膀胱に感染する事で発症します。真菌・寄生虫感染による場合もあります。
 尿結晶や膀胱結石による膀胱粘膜への刺激も、発症の原因になります。尿結晶や膀胱結石は、遺伝的要因や食事内容、代謝の異常などにより尿中に作られる傾向があります。
 また、特に猫の場合、寒冷や精神的なストレスが原因になったり、特定の原因がないにもかかわらず、自然治癒と再発を繰り返す特発性膀胱炎なども見られ、これは比較的若い猫に多く認められます。

Q. 猫が膀胱炎になるとどんな症状が出てきますか?

A. 残尿感から何度もトイレに出入りする、尿の色が濁る、臭いが強くなる、血尿、などの症状が見られます。また、排尿時の痛みによって尿が出せなくなる「尿道閉塞」を起こす事もありますが、これはオスに多い傾向です。
 排尿以外の症状としては、飲水量の増加、食欲不振が見られる事もあります。まれに慢性の膀胱炎から更に腎盂腎炎などを引き起こすケースもあります。

Q. 動物病院で猫の膀胱炎治療はどのように行われますか?

A. 投薬などの内科的治療が中心です。感染が原因の場合は、その原因に対する薬を選択し投与します。尿結晶や膀胱結石が原因の場合は、それらの種類に合わせた療法食や薬を与えます。ただ、膀胱結石が原因の場合は状況により結石の摘出手術が必要な場合もあります。猫の場合は、発症にストレスが関わる場合もあるため、生活の中でストレスを減らす配慮や工夫も大切です。

Q. 猫の膀胱炎の予防法を教えてください

A. 予防の基本は、膀胱に尿道から侵入してくる細菌を尿で流すことなので、尿の量が減らないよう飲水量を増やします。水入れの場所を増やしたり、器の種類や大きさを替えたりといった工夫をしてみましょう。また、トイレを常に清潔にし、トイレ砂や容器、設置場所を猫が好むようにしてあげる事は大切です。栄養バランスのとれた良質のフードを与える事も予防になります。膀胱炎は早期発見・早期治療が大切です。トイレに行く回数や尿の量・色などに変化が見られる場合は、早めに動物病院で診察を受けましょう。

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