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いぬのきもちビギナーズ~いいな!犬のいる暮らしって…Vol.9 犬に必要なお手入れって?

Vol.9 犬に必要なお手入れって?

犬を飼いたい人すべてにお届けする『いぬのきもち』ビギナーズ。犬を飼うときに忘れてはいけないのが愛犬のお手入れ。歯みがき、ブラッシング、爪きりなど、どうすればよいのでしょうか? 始家もお手入れについて学んだようです。
【よくわかる解説】犬にとって大切な口内ケア

陽子ちゃんが驚いたように「えっ、犬も歯みがきが必要なの?」と意外に思う人もいるかもしれません。ですが、犬も歯の手入れをしないと歯垢や歯石がたまって、歯周病や歯槽膿漏になるおそれが。ひどい場合は歯が抜けてしまう場合も……!
教子ちゃんのように、子犬のころから口まわりを触ったり歯肉をマッサージしたりして口元を触られることに慣れさせるのが、口内ケアの第一歩。慣れてきたら指にガーゼをまいて歯をこするようにしたり犬用の歯みがきペーストをなめさせるのも◎ 指での歯みがきに慣れてきたら、犬用の歯ブラシに挑戦するとよいでしょう。人間と同じように「食べたら歯みがき」の習慣がつくと理想的です。
口まわりを触られるのを嫌がる場合は、無理にやるのではなく動物病院に相談したほうがよいでしょう。おやつを使って少しずつ慣らす方法などを教えてもらえます。
【よくわかる解説】お手入れはスキンシップから

ブラッシングもおうちに来たら少しずつ練習を。最初は手でそっとやさしくなでてあげてスキンシップを取ることから始めると、飼い主さんから触られることに犬も慣れます。毎日手でなでることで犬の血行がよくなり、飼い主さんは皮膚病などの異変に早く気づくことができるメリットもあります。
ブラッシングはまずブラシの柄の部分でやさしくなで、ブラシやコームで体をなでられる感覚に慣らしていきます。ブラッシングをしないと、犬種によっては被毛が絡まって毛玉となり、むれて皮膚炎を起こすことも……。第5回の解説でもふれましたが、シャンプーは2週間〜1カ月に1回ぐらいで大丈夫。犬の場合、あまり頻繁にシャンプーすると、必要な皮脂が奪われて細菌が感染するリスクがあるのでやりすぎは禁物です。

古くから人間によって繁殖がなされてきた犬たちは、野生動物と違い、毛づくろいなどのケアが自分では十分に行き届かない面もあり、健康に暮らすためには、人間のちょっとした手助けが必要といえます。
飼い主さんに手でなでてもらったり、ブラッシングしてもらうことは、犬にとって気持ちがよくてうれしいこと。犬の健康管理に欠かせない日頃のお手入れは、飼い主さんと犬とのスキンシップタイムでもあり、お互いの心の結びつきを築きます。ブラッシングを嫌がる場合は上手にできていないのかも。動物病院やトリマーさんに正しい方法を教えてもらうとよいでしょう。
【よくわかる解説】爪切り、耳そうじも大事なケア

犬の爪が伸びすぎると、肉球に刺さったり歩きにくくなるなどの影響もあるので、伸びたら切る習慣を。ただ、爪を切ることを嫌がる犬も多いので、慣れないうちは動物病院かトリマーさんにお願いしてもよいかもしれません。
そのほか、月に2回くらいは耳のチェックと簡単なケアを。見える部分をしめらせたガーゼで軽くふくぐらいでOK。耳の奥はデリケートなのでふれないように注意してください。
取材•イラスト:ふじいまさこ / 文:本吉恭子

監修
藤井仁美先生
獣医師、ペットカウンセラー。英国でペットカウンセリングの資格を取得し、動物病院などで活動。現在、東京都渋谷区の代官山動物病院に勤務
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