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いぬのきもちビギナーズ~いいな!犬のいる暮らしって…Vol.11 お留守番のポイントは?

Vol.11 お留守番のポイントは?

犬を飼いたい人すべてにお届けする『いぬのきもち』ビギナーズ。犬を飼い始めると直面するのが犬だけでお留守番をすること。留守番の対策はどうすればいいのか、どこに注意すればよいのか? 始家の皆さんと一緒に勉強していきましょう。
【よくわかる解説】お留守番が苦手な犬にしないために

飼い主さんが急にいなくなると、犬は不安に感じるもの。なかには、お出かけすることを察知して「一緒に連れて行って!」と大騒ぎしたり、留守中にほえる犬もいます。

こうした犬の不安や問題行動を防ぐためには「クレート・トレーニング」が有効です。クレートとは、犬を入れて持ち運びができるプラスチック製などのハウス。クレートに犬が入ったら布をかけて目隠しをし、「飼い主さんが見えない状況」に慣れさせます。このとき、風通しをよくするためにふんわりとかぶせるのがポイント。ピッチリと止めてしまうと熱中症になってしまうおそれがあります。

大切なのは、クレートが犬にとって「お気に入りの場所」になること。子犬のころからクレートを休む場所として慣れさせ、トイレに行くとき以外はクレート内で過ごさせるなど安心させてあげましょう。本来、犬は狭いところが好きな動物。慣れたクレートで過ごすことは、まったく苦ではありません。
ただし、お仕置きために閉じ込める、動物病院に連れて行くときだけ中に入れる、といったクレートの使い方はNG!! 「クレートに入ると嫌なことが起きる」と学習して大っ嫌いになってしまいます!

留守番対策として覚えておきたいのが「かくれんぼ」遊び。犬に「マテ」と指示をして室内に犬を留まらせ、飼い主さんはいったん部屋から出て、戻ってくる練習をします。この練習を繰り返すことで「飼い主さんはいなくなっても、必ず戻ってきてくれる」と犬は確信し、飼い主さんとの信頼関係が強まり、安定した精神状態でお留守番ができるようになります。

留守番時はおしっこをガマンできる時間内(子犬の場合、月齢+1時間の感覚が目安です)なら、クレートに入れて布をかけて目隠しすると、いつもと同じ状況なので犬は不安になりません。留守番トレーニングで気をつけたいのは「お留守番していてね」など、いつもと違う声をかけないこと! 特別な声がけをすると、犬はそれを「飼い主さんがいなくなる=悪いことが起こる前触れ」と記憶してしまいます。いつもどおりにふるまいましょう。
【よくわかる解説】留守中の犬の安全をはかる

夏は暑さ対策が必要です。室温が30℃を超えたら危険なので、留守中はエアコンを上手に使いたいもの。加えて、クレートの上に保冷剤を乗せておくのもおすすめです。

あらためて見直したいのが、地震対策。転倒するおそれのある家具は固定する、落下物の危険がないようにする……といった防災を点検し、万が一、留守中に地震があっても犬がけがしないように気をつけましょう。
取材•イラスト:ふじいまさこ / 文:本吉恭子

監修
西川文二先生
しつけスクールCan!Do!代表。日本動物病院福祉協会認定家庭犬しつけインストラクター、専門学校ちば愛犬動物学園講師。
HP:http://www.petcom.jp/
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