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Vol.9 アンチエイジング、食べるものから考える「 愛犬のすこやかアンチエイジング」

Vol.9 アンチエイジング、食べるものから考える

この連載を読んでくださっているみなさんは、すでにうっすら(かなり?)お気づきだと思いますが、センパイは食いしん坊です。「超」がつく食いしん坊。それは「おやつを見たら犬が変わる!」とあちこちで噂されているほど……。なので、食べることはセンパイにとって最重要事項。センパイじゃなくても、生きる犬にも人にも食べることは大事。そこで「食」についても考えてみたいと思います。まずは、センパイの食の歴史を振り返ってみます。

子犬時代からモリモリ食べて育ったセンパイ

センパイは生後4カ月で我が家にやってきました。それまでは母犬、同胎のお兄ちゃん犬とともに、かつて伊豆高原にあった『ドッグフォレスト』という施設にいました。よく食べよく寝て元気に暮らしていましたが、ときどきおなかをこわして下痢をしたこともあったそう(食べ過ぎ?)。
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子犬時代の食事風景。身体が小さいのでフードボウルが大きく見えます

家に迎えるとき、それまで面倒を見ていてくれた担当の方に言われたことは「身体は小さめですが、食欲旺盛でよく食べる犬です。だから、欲しがるだけ与えていたらどんどん大きくなりますよ。ごはんは規定量でお願いします」。

「は、はい!」飼い主としては気を引き締めて臨みました。食事は信頼できる友人にすすめてもらったドライのドッグフードと決め、体重に合った量を朝晩2回がハッピータイムとなりました。今もその習慣が続いています。

子犬のときからセンパイの食べる勢いはすさまじく、あっというまに完食。いつもはおっとりしているのに、食べるときだけはハングリー精神まるだし(まさに!)。我が家での暮らしに慣れてきたころ、おやつも少しずつ解禁しました。「センパイ!」と呼び、やってきたらおやつを与える。それを繰り返して「呼び戻し」を覚えさせたものです。
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フードを出すやいなや、あっという間に完食です

1才を過ぎて避妊手術をしたあと、なんとも痩せて元気がなくなった時期がありました。不憫に思い、私の朝食のパンのひとつまみ(味のついてないところ)を与えたりするように。お菓子やケーキなど甘いものや塩気のあるもは与えたことはありませんが、これがきっかけでセンパイは「人の食べるものもらえるときがある!」ということを覚えてしまったのでした。ここに告白して懺悔します。

年齢に合わせたフードって正しいの?

ドッグフードは、家に来てから今までずっと同じものを食べています。つまり、センパイは「1才未満の子犬用」も「7才からのシニア犬用」というのも未経験。7才になったときに「シニア用にするべき?」と少し悩みましたが、いまだフードの切り替えには至らず。これは気になっていることです。

今、センパイのごはんは朝はドライフードのみ。夜はドライフードに茹でたキャベツやヨーグルト、納豆などそのときあるものをトッピング。VOL.3で伺ったLet'sさんでアドバイスを受けてから、魚のあらなども茹でて与えることもあります。以前「トッピングは、メインになるフードの1/3の量までと」聞いたことがあるのですが、センパイはダイエットも兼ねて、ドッグフード5:キャベツ3:ヨーグルト2って感じでしょうか。ドッグフードを気持ち控えめにしています。
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センパイの夕食は、このような分量です
ダイエットといえば、センパイは4〜5才ころからじわじわと体重が増加しています。1才のときの体重が4.7kg、5才で5.7kg。そして8才になり今は6.8kg。1才のときの体重を生涯維持するのが理想だそうなので、まったくの落第犬です。

今後も増え続けるのでしょうか、そんなの怖すぎますっ! 今までも「STOP THE 肥満!」ということで、ダイエットもしました。ドッグフードに「小雪」というヒエや粟をふくらませたものを混ぜたり、おからを混ぜたり……。
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ダイエットフードを混ぜてチャレンジしたこともありました。
偶然ですが、Web連載で活躍中の小雪ちゃんと同じ名前です

おからは近所のお豆腐屋さんで安く手に入ることもあり長続きしましたが、猫のコウハイと同居するようになってから、猫用トイレにおからが原料のトイレ砂を使ってしまいました。猫のトイレにおからの香りを感じとったセンパイは、留守番中に「トイレ砂食べ放題〜!」に挑戦してしまい……。このことが私の苦い経験となり、おからは封印(人は食べています)。ここに告白して2度目の懺悔をします。

シニア期に入り、改めて考えたい食事のこと

食べるものには「好き嫌い」はなくて「大好き」しかないセンパイ。散歩であまり歩きたがらないので散歩後にミルクを飲ませる(※)ことが習慣になりました(歩かないときに「早くおうちに帰ってミルク飲もう〜」と動機づけ)。なので、現在、日々センパイの食べているものは、朝ごはんのドライフード、夜ごはんのドライフード+α、散歩後のミルク。ほかに、ブラッシングしたあとや歯磨きをしたあとの「じっとしていておりこうでしたおやつ」&「私が出かけて帰宅したときのお留守番ありがとうおやつ」です。おやつは、犬用クッキーか犬用にぼしのことが多いかな。
※Web編集室注:牛乳を飲んで下痢をしてしまう犬には、人用の牛乳を与えるのを控えてください
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そんな紆余曲折を経て現在に至るセンパイですが、ほかに犬のアンチエイジングにいい食べ物って何かな。人は「コラーゲンがいいっ」と聞くけれど犬はどうなの? 年齢を重ねてからの食事について気をつけることはどんなこと? それと、サプリメントについて(やっぱり飲むと効果があるのか、どんなふうに飲ませるのがいいのかなど)、シニア犬の食事についてこの連載でもご報告します。
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センパイ2才、体重が5キロくらいの写真。今よりスリムです

次回予告
「食」とともに「住」について考えます。
取材•文:いしぐろゆきこ

プロフィール
いしぐろゆきこ:愛犬誌や女性誌、WEBなどで日々の暮らし、犬猫に関するエッセイやモノのリコメンドを執筆。近著に『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』(幻冬舎)。
http://www.blueorange.co.jp/yuruyuru/
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