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犬のしつけを科学する<行動分析学>

犬のしつけを科学する<行動分析学>

『いぬのきもち』2016年11月号では、「犬のしつけを科学する」の特集をしています。
ふだんの愛犬のトレーニングが、じつは科学的な理論に基づいていることを改めて解説した特集です。この中から、犬の行動分析学のパートをご紹介します。

トイレトレーニングを「行動分析学」で理解しよう

普段私たちが犬に対して行なっているトレーニングとは、刺激や行動をその犬にとって、楽しいものやいいものにすることです。
そして、望ましい行動を犬がしやすい状況をつくり、その行動をやりがいのあるものにしたり、望ましくない行動を減らしたりするには、飼い主さんが環境を整える必要があります。

行動の理由、行動が変化するしくみを理解し、環境をコントロールすること。こうした行動分析学に基づいたトレーニングをすることで、愛犬の生活や愛犬との関係はよりよいものにすることができます。
最初に、犬の行動を理解するための3項随伴性「行動のABC」を紹介しましょう。
A(先行事象)とは、B(行動)のきっかけとなる刺激やできごと、行動が起きている状況のこと。C(結果事象)は行動の直後に起きた事柄です。

行動の「理由」は、じつはCにあります。
行動の直後に何が起きたかによって、その行動が増えたり減ったりします。
そして、行動が増えることを「強化」と呼び、行動を増加させる刺激、できごと、状況を「強化子」と呼びます。
例えば、私たちが望む「トイレシーツの上で排泄する」という行動(B)を犬にしてほしいなら、①犬にとってやりやすい環境を整え、②それを犬にとってやりがいのあるものにする必要があります。
①は、犬がトイレシーツの上に行くことを人が手伝い、犬が排泄しやすいようにトイレスペースを広くしたり、サークルで囲ったりすることです。
②はCの結果事象をより強固にするために、犬が大好きなフードを用います。

トイレのトレーニングは、①のマネージメントを徹底し、トイレスペースで排泄する行動を、その犬にとってより価値のあるものにすることが重要です。
トイレトレーニングでは、犬がトイレスペースで排泄しやすいようにサポートを。
睡眠や食事のあとなど排泄が起きやすい時間にトイレスペースへ連れて行ったり、スペースをサークルで囲って、排泄を成功しやすくすることが大切です。


いかがでしたか? 
このほかにも「いぬのきもち」2016年11月号の注目企画は『犬のしつけを科学する』。犬のトレーニングのしかたやその科学的なしくみがわかります。
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