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犬との暮らし「いい面」と「悪い面」【穴澤賢の犬のはなし】

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いぬのきもち ねこのきもちWebを読んでいる人の中にも「今はさまざまな理由から犬を飼えないけど、いつかはいっしょに暮らしたい」と密かな願いを持っている人も多いのではないだろうか。そんな人のために、今回は私が犬との暮らしのいい面と悪い面をみっちり伝えてみようかと思う。いつか来るその日のために、犬との暮らしはけして楽しい嬉しいばかりではない、ということをしっかりと頭に叩き込んでもらいたい。

犬との暮らしは制約もある

まずは、犬の暮らしにはさまざまな制約や苦労がある。中でも代表的なのが「散歩」だ。猫と違って犬は散歩をさせなくてはならない。なぜなら彼らにとって散歩は生き甲斐といってもいいからだ。生き甲斐までいかなくても、それが本能なのか、外でしか排泄したがらない犬もいる。大吉もそうで、オシッコは家のトイレシートでもするが、いつのころからかウンチは外でしかしなくなった。なので朝と夕方、1日2回の散歩は欠かせない。
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これがけっこう大変だったりする。夏も冬も台風も雪も関係なく散歩に行かなければならないので、ときにはきついこともある。しかも自分から散歩に行きたがったくせに、外に出て大雨だったりするとものすごく迷惑そうな顔をしたりする。思わず「俺かてこんな雨の中で外なんか出たくないわ! お前が外でしかウンチせんからやろ!」と怒りたくなるのをぐっと堪えなくてはならない。
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しかも、1日に2回散歩(大吉の場合)させるとなると、自宅で仕事をしているとはいえそれなりに生活に制約が生まれる。朝はまだいいとして、夕方に打ち合わせや飲み会が重なったりすることは大人社会ではよくあることだ。しかし「悪りぃ、飲み会なんで今日は夕方の散歩はなしね」といって犬が理解できるはずもなく、どうにか時間をやりくりしなくてはならない。だから夕方から出かける日は少し早めに散歩に行ったり、散歩のためだけにいったん帰宅してまた出かける、なんてことはよくある。
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勤め人であれば、散歩のために早く帰ったり、上司からの飲みの誘いを平気で断れる勇気が必要になってくる。仕事帰りに寄り道して買い物する余裕もなくなるだろうし、「付き合いの悪い奴」というイメージが定着してしまうおそれもある。それならむしろお金を使わなくていいじゃない、と思うかもしれないが、そんなことはない。犬にも食費はかかるし、医療費などもかかる。しかも、でかけて犬グッズを扱う店を見つけたりすると、なぜか「あいつ、喜ぶかな」とついついオモチャを買ってしまったりするので何かと出費がかさむ。
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ほかには、基本あらゆるものが毛だらけになる。人から「服に犬の毛がついてるよ」と指摘されることはしょっちゅうだし、洗濯しても洗濯してもどこまでも犬の毛は付いてくると覚悟しておいたほうがいい。さらに犬は犬臭い。いつも一緒にいるので鈍感になるが、たまに自分も犬臭いのではないかと思うことがある。犬を洗うのも大変だし、洗った後は「やめろー!」と言っても必ず部屋でブルブルして水しぶきを飛ばしてくれるし、乾かせば乾かしたで部屋中に抜け毛が舞う。
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というように、犬との暮らしにはさまざまな苦労がつきまとう。将来犬と暮らしたいと思っている人は、これらのことをしっかり胸に刻んでおいてほしい。そして最後にいい面も付け加えておくと、実際に犬と暮らしてみると、これまで述べてきたようなことはすべてどうでもよくなり、ただ元気でそばにいてくれさえすればいいと思うようになる、ということだろうか。

※次回の更新は5月7日となります。
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