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犬・猫と暮らすこと 犬と食事を考える〜その1【穴澤賢の犬のはなし】
Vol.14 犬と食事を考える〜その1
大吉はまもなく2才になるが、まだまだやんちゃ盛りではあるものの、留守番中にイタズラすることもないし、ムダ吠えするわけでもないし、ほかの犬とも仲良くできる。親バカかもしれないが、あまり手のかからない犬ではある。
そんな大吉の最大の悩みといえるのが、食について。とにかく食が細いのだ。食べ物に対する執着心があまりないらしい。犬というのは、何をあげてもガツガツ食べるものではないのか? しかし思えば富士丸も食が細かった。なぜ我が家に来た犬はそうなるのか。
その悩みを解決すべく、動物病院向け栄養相談を行うペットベッツ栄養相談を主催し、ペット栄養コンサルタントである奈良なぎささんを大吉の暮らす我が家にお招きしてお話を伺ってみました。同じような悩みを抱える飼い主さんや、これからワンコを迎えようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
大吉の食の遍歴について
奈良:こちらこそよろしくお願いします。このこが大吉くん?
穴澤:そうです。ミックスで、もうすぐ2才になります。
奈良:誰かな〜って顔していますね。結構、慎重なこですね。
奈良:ええ、どうぞ。まず、大吉くんのこれまでの食生活について聞かせてもらいたいのですが、どんな感じなんですか?
穴澤:大吉は、生後2カ月半くらいでうちに来たんですけど、その当時は無茶苦茶食べたてたんです。もう3度の食事が何よりの楽しみという感じで。
奈良:そのときは、どんなものを与えていたんですか?
穴澤:ドライフードです。それほど高価ではないですが、決して安くもないという。それのパピー用をその都度水でふやかして、朝、昼、夜と1日3回与えていました。
奈良:分量はどうですか?
穴澤:袋に書いてある目安を計って与えていました。
奈良:その当時って、体重も順調に増加していましたよね。
穴澤:それはもう、びっくりするくらいに。大袈裟ではなく一週間に1キロペースで増えていました。食べる、寝る、遊ぶ、ウンチをする、食べる、寝る、遊ぶ、ウンチをする、という感じでしたから(笑)。
奈良:子犬の頃はそうですよね(笑)。
奈良:残すときはどんな風に残していました?
穴澤:半分食べて、後は知らんぷりというか。で、食べないとすぐ下げたりとか、そのままにしておくとか、いろいろ試したんですが、それでがっつくこともなく。それから徐々に手作り食をつくるようになっていったんですが。
奈良:手作りに切り替えたのですね。どのようなモノを作っていたのでしょう。
穴澤:鶏のササミと、キャベツとか、さつまいもなどを細かく刻んで鍋で軽く煮込んで、冷ましてあげてました。食材もちょくちょく変えていました。じゃがいもを入れてみたり、豚肉にしてみたり。
奈良:手作りだと、食べるようになりましたか。
穴澤:いえ、最初は食べるんですが、やっぱりすぐに食べなくなるという。
奈良:1日にまったく何も食べない、ということはありました?
穴澤:どうだろう。24時間食べないというのはほとんどなかったと思いますが。心配になるほどちょっとしか食べないということはよくありました。
穴澤:はい。普通に走ったりはしてましたね。なので、どんどん痩せていくということはかなったんですが、ちょっと細いので、もうちょっと太ってほしいんですが。
奈良:大吉くん、去勢手術はしていますか。
穴澤:はい、たしか生後7カ月くらいのころだったか、獣医師と相談してそろそろ大丈夫じゃないかという時期に。
奈良:それ以降、食欲に変化は?
穴澤:変化なしです。あ、ただ、今年の2月にこの家に引っ越してきたんですね。その直後は、もりもり食べるようになりました。ここから歩いて5分のところに広い河川敷があって、散歩でたくさん走ったりするようになったので、よかったと思うと同時に、やはりこれまでは運動量が少なかったのかと反省したんですが。しばらくしたら、また食べなくなって。
穴澤:もりもり食べてもりもりウンチするようになってから、一度すごい下痢をしたんです。それまでも多少下痢をしたことはあったんですが、そのときは結構ひどくて夜のうちに何度も下痢をして。翌日病院に連れて行ってなんとか治まったんですが。それからですね、またパタリと食べなくなったのは。
奈良:それで現在はどんな感じですか?
穴澤:手作りのゴハンを毎回残すという感じです。それほどたくさん与えているわけではないんですが…なぜ子犬の頃はあんなにガツガツ食べていたのに、突然食べなくなったのか、それになぜ大吉は食に対してこんなに執着心がなくなったんでしょうか。
穴澤:えっ!? そうなんですか。
奈良:ええ、全然珍しいことじゃないんです。
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