穴澤賢の犬のはなし
犬と暮らすのは楽しいけれど、笑ってばかりもいられない。ちゃんと考えないといけないこともたくさんある。ライターの穴澤賢が愛犬の大吉&福助との暮らしを通じて思ったこと、様々な犬にまつわる取り組みや話題のスポットなど、広く犬のことについて取り上げます。毎月第2・第4月曜日更新
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犬と快適に過ごす山小屋を目指して〜その2【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 2020年末頃から始めている山の補修作業、構造や強度に関わるところは大工さんに任せているが、それ以外はできるだけ自分たちでやることにしている。それがやってみると結構大変なのだ。
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犬と快適に過ごす山小屋を目指して〜その1【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 2017年の夏に手に入れた築40年以上の雨漏りするボロ小屋を、いつか建て直そうと思っていたが、この前書いた通りもう諦めた。幸い地元の大工さんと知り合えたので、それなら補修、補強しながらリノベーションすればいいじゃないかと方向転換した。
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犬の五感に対する疑問【穴澤賢の犬のはなし】
犬は嗅覚はもちろん、聴覚も人間よりはるかに優れていると言われている。聞き取ることのできる音域は人間の2倍ほど広く、そのため人間には聞こえない「犬笛」なんてものある。ようするに犬は、耳が良いのである。
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「家でもトイレ作戦」に敗北する【穴澤賢の犬のはなし】
年を取るにつれ、家で排せつしなくなる犬が多いという話を聞いた。富士丸もそうだったし、大吉と福助も同じだ。子犬の頃は、あんなに家のいたるところでオシッコしてくれて、その度「あぁまた!」と焦っていたのがうそのように、外でしかしなくなる。
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引き戸も開き戸もOKだぜ!【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 福助は引き戸を開けられる。最初は、鼻先でクイッと開けていたが、そのうち前足を使い始め、今では人間と同じ動作でガラッと開けるようになった。夏場に出かけるときは2階のリビングを締め切ってエアコンをかけていたが、留守の間に必ずといっていいほど意味なく開けられるので、冷気が1階にダダ漏れになり冷房効率がえらく悪い。わが家の引き戸は吊るタイプなので、わずかな力で簡単に開けられるらしい。
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かなり正確な犬の体内時計 【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 以前にも書いたことがあるが、私は日中、自宅の1階にある仕事部屋でパソコンに向かっている。後ろには一応、大福用のベッドも置いているが、彼らはそこにいたりいなかったりする。それにはどうも気分と気温が関係しているようだ。
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福助との7年【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 2021年1月11日で、福助が7才になった(元のら犬のため誕生日は推定)。もうそんなになるのか。わが家に迎えた当初は貧相な子ギツネみたいだったのに。しかも捕獲(※)されたときのトラウマで、抱き上げようとすると本気で牙をむく困ったやつだった。(※)捕獲した保護団体の職員さんが悪いわけではないです。さまよっていた子犬を保護してくれて感謝しています
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犬の排せつの謎【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 以前からずっと疑問に思っていることがある。犬はなぜうんちをする前にくるくる回るのか。富士丸もそうだった。大吉はあまりやらないが、福助は必ず同じ場所でくるくる回る。回るだけならいいが、福助の場合、今にもしそうだったのに「なんか違う」という顔をしてまた歩き出すことがある。
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念願の雪遊びのはずが?【穴澤賢の犬のはなし】
年末年始は、休みを利用して大工さんとの『補修計画』の進捗確認と相談のため山の家に引きこもっていたが、12月30日の夜から雪がちらほら降り出した。「お前らよかったなぁ、積もるかなぁ」と窓の外を眺めていたが、翌朝起きると1センチメートルほどしか積もっていなかった。残念。
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「要求を知らない犬」のその後【穴澤賢の犬のはなし】
2020年、保護犬だったモグちゃんのことを書いた。繁殖業者かブリーダーのところで、散歩にほとんど連れて行ってもらったこともなく、表情もどこか硬く、『要求することを知らない感じ』だったと。その後、甘い平田家で暮らすモグちゃんはどうなったのか。
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2021年に目指すことは【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 明けましておめでとうございます。2021年もどうぞよろしくお願いします。この数年、年明けには目標をあえて書き、年末に検証するということをしていたが、2020年は惨敗に終わった。
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2020年を振り返って【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 2020年も残すところあとわずか。数年前から年始めに目標を宣言したほうが達成する可能性が高いのでは?という説を唱えている。そこで2020の年明けに宣言したことを検証してみたい。
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複数飼いだと精神年齢が若くなる?【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 大吉を見ていると、不思議に思うことがある。それは未だにオモチャを「破壊」することだ。もう9才なのに。かつて暮らしていた富士丸は、3才くらいまではオモチャだけでなく、クッションからソファーまであらゆるものを破壊してくれたが、次第に落ち着き、5才くらいになるとオモチャすら破壊しなくなっていた。
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プライベートドッグランの実態【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし このところ、山の家に行ったときに大福がドッグランで遊ぶ時間が減ってきたように感じる。着くとだいたい「わーい」と走るのだが、ひとしきり遊ぶと30分分もしないうちにスタタタと階段を登り、ドアの前で中に入りたいオーラを出す。
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それぞれの冬支度【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし そろそろ冬本番だというのに、大吉がほっそりしてきた。ブラッシングすると、ごっそり毛が抜ける。ここ数年、この調子だ。逆に夏はふわふわになる。どうやら冬毛と夏毛が逆転しているらしい。
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不憫な大吉【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 先日、眠りながら夢を見ていた。どんな夢だったか覚えていないが、犬は登場しなかったと思う。が、どこかから「クゥ〜ン」と切ない犬の声が聞こえてきた。空耳かと思ったが、またしばらくすると「クゥ〜ン」とか弱い声が聞こえてくる。そこで目が覚めた。枕元の時計は午前3時だった。
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克服できない「犬見知り」【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 先週は久しぶりに『Ven!Kitchen&Dog Garden』に行ってきた。ここはドッグラン併設の犬OKレストラン(現在は事前予約制)で、仕事の付き合いもあるので挨拶がてら寄ったのだが、ドッグランに入るなり「うっひょー!」と走り出す大吉。
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山の家での苦行【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし この連載を読んでくれている方は「週末に山の家でのんびりして、いいなぁ」と思っているかもしれないが、実際は全然違う。この前は、大福の足が汚れないようにと(後で拭くのが大変だから)、ウッドチップを経トラック2台分買い、それをせっせと担いでドッグランへ運んだりしていた。
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犬兄弟あるある【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし この間、大阪のイベントに行ったとき、2頭の小型犬を連れた人が来てくれた。その人と話していると、一方の犬がワンワン吠えたり、くるくる回ったりしてせわしない。もう一方の犬は、知らん顔で落ち着いている。ときおり、せわしない方が落ち着いた方へガウガウちょっかいを出したりするのだが、怒ったり争ったりすることはない。
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ペットロスを振り返る【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 最近、千葉と大阪でイベントがあったのだが、先代犬の「富士丸の頃から読んでます」という人が多くて驚いた。それはそれでありがたいことなのだが、もうひとつ意外だったのが、最近まで知らなかったけど愛犬が亡くなったときにペットロスになり、関連した本を読み漁る中で『またね、富士丸。』を手に取り、救われたという人がちらほらいたことだ。
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私の在宅ワークスタイル×犬との暮らし【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし コロナ禍で、在宅ワークの人も増えているのではないかと思う。そこで、在宅ワーク歴10年以上になる私のスタイルを紹介してみたい。もしかしたら参考になることがあるかもしれないし、アドバイスしたいこともある。
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「ほんのりと温かい」【穴澤賢の犬のはなし】#愛犬へありがとうを叫ぼう!#犬の日特別連載
編集部から、11月1日の「犬の日企画」として「愛犬へありがとうを叫ぼう」をテーマに原稿を書いて欲しいと頼まれたが、何を書けばいいだろう。愛犬への感謝という意味では、いつも抜け毛だらけにしてくれてありがとう、ソファを破壊してくれてありがとう、外でしかウンチをしないから大雨でも台風でも必ず朝夕散歩へ行かねばならず、ちょくちょくズブ濡れにしてくれてありがとうなど色々あるが、一番はやはり存在そのもの、今日もそばにいてくれてありがとう、だろうか。
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山の家での意外な展開【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 少し前に、この連載を読んだのをきっかけで山の家を手に入れた人から『声をかけられた話』で、その最後に「近くを通りかかった際は、ぜひ声をかけてくださいね」と書いた。そしたらなんと、本当に声をかけてくれた人がいた。なんと2組も。
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山中引き回しの刑【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 前回書いた福助ウンチモードには続きがある。普段は近所の砂浜を引きずり回されるのだが、比較的短時間で終わる。ウンチモードになればするか、解除されるか、だいたい30分以内には結論が出る。しかし山の家に行ったときはそうはいかない。
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「人見知り散歩」になる理由【穴澤賢の犬のはなし】
散歩中に立ち止まって談笑している飼い主さんをよく見かける。お互いが連れている犬は仲良く遊んでいたり、暇そうに座って待っていることもあるが、結構長いこと話している。きっと動物病院のこととか、近所の噂とか、情報交換をしているのだろう。けれど私がそういう場に加わることは、ない。
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わが家流の犬の抜け毛掃除【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤 賢の犬のはなし 犬や猫と暮らす人の共通の問題に、抜け毛掃除がある。外飼いの犬は陽の光を体で感じるのか短期間の換毛期でごっそり生え変わるが、室内飼いだとそのあたりが鈍感になり、年中だらだら抜け続ける。ちょっと放置すると、抜け毛が塊になりテキサス荒野の枯れ葉のごとくコロコロし始めるため、日々掃除する必要がある。
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明日もいっしょにおきようね【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤 賢の犬のはなし 最近は、朝暑くなる前にと5時半ころに目覚ましをかけ、散歩に行く支度をして玄関から「お前ら、行くぞー!」と呼ぶのが日課になっている。そうすると、眠そうな顔でだるそうに2階の踊り場に福助、大吉の順で現れて、仕方ないなぁと階段を降りてくる。
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ありえない大福の行動【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤 賢の犬のはなし かねてから不思議に思うことがある。大福の食への執着心が極端に薄いのだ。一般的な犬のイメージは、ゴハンを待ちわび、与えると秒で完食する。実際にこれまで会った犬たちはそんな感じだった。
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犬たちのそれぞれのテンション【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤 賢の犬のはなし 先日、デザイナーの冨安修一さんの引っ越し祝いに行った。愛犬マル子とは何度も会っているし、山に招いたこともあるので、大福とも「久しぶり〜」という感じで挨拶していた。マル子のその後の対応とは?
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犬は人を動かす【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤 賢の犬のはなし お盆前に山の家に行ったときのこと。朝、散歩に行こうとしていると、道路の方から「穴澤さんですか?」と声をかけられた。驚きつつ「そうですけど」と答えると、「『いぬのきもちWEB』の連載を読んで、私たちも山の家を手に入れたんです」というので、さらに驚いた。
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要求を知らない犬【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤 賢の犬のはなし お盆休みはないからその前の週末に山の家に行ったが、標高1500メートルほどなのでかなり涼しい。この季節、鎌倉市腰越では朝7時になるともう暑いし、日中出歩くなんてあり得ないが、山の家だとドッグランで遊べるくらい。
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大福の天国と地獄【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 恒例の動物病院(横浜山手犬猫医療センター)に行ってきた。雨続きで湿気が多かったせいか、大吉の耳がまた外耳炎になっていた。
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馳星周さんと犬【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 馳星周さんの『少年と犬』が直木賞を受賞しましたね。いやぁ、おめでとうございます。ネタバレになるので内容には触れないけど、ぜひ読んでみてください。犬と暮らす人はちょいちょい出てくる、犬がそばにいるだけでなぜか心が安らぐとか、触れると温かいとかいう言葉に「うんうん、そうなのよ」と頷くと思う。
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福助の自立心?【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 大吉と福助は、だいたいいつも一緒にいる。この間『検証、大福の距離感』で書いた通り、うちはどこでも自由で、私の好き勝手に寝室で昼寝していることもあるが、それでもたいてい彼らは同じ部屋にいる。
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大福による飼い主の健康管理【穴澤賢の犬のはなし】
このところ、追いつめられている。ある書籍の編集作業を引き受けたが、日々の仕事に追われて手を付けずにいたら、いつの間にか締切が迫っていたからだ。担当者に「そんなタイトなスケジュールでしたっけ?」と聞いたら「そろそろ2カ月経ちますし、最初に伝えましたよ」と言われてしまった。覚えていないし、そんなに放置していたのか。
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犬が話せたら言って欲しいこと【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 梅雨だから、このところ雨の日が多い。雨でも朝夕は散歩には行く。なぜなら彼らが外でしか排せつしないからだ。家にトイレスペースも設置しているのに、自らそこではまずしない。促せば寝る前にオシッコくらいはするが、ウンチは外でしかしない。
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ドッグランにもっとウッドチップを!【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし これまで『プライベートドッグランの歩み』で書いてきたように、格闘の末、山の家のドッグランにはウッドチップを撒いている。雑草防止など理由もあるが、一番の目的は「犬たちの足が汚れないように」だった。土で走ったり転げ回ったりされると、ドロまみれになるのだ。
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育った環境が同じでも【穴澤賢の犬のはなし】
大福と散歩していると、よく「兄弟ですか?」と聞かれる。その度に「違うんでんすよ」と答えると「でもそっくりですよね」と驚かれるが、たしかに似てるといえば似ている。が、大吉の母親に柴の血が少し入っていることは知っているが、福助についてはどんな親だったかもまったく分からない(保護された元のら犬だから)。性格も全然違う。
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わが家の暑さ対策【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし まだ6月なのに30℃を越える日があったりして、今年は猛暑になる気がする。夏は人間でもつらいのに、暑がりの犬はさぞ大変だろう。となると、犬のためを思っていろいろな暑さ対策グッズを買ってあげたくなる。その気持ちは分かる。しかし、私は特別な対策グッズはほとんど使わない。
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大吉の窓閉めてくれ要求【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴沢賢の犬のはなし わが家では、もう日中はエアコンをかけっぱなしにしている。少し涼しい日や、いい風が吹いている日でも、窓を締め切って設定温度を26度にしている。なぜなら、大吉が窓を開けるのを嫌うからだ。