穴澤賢の犬のはなし
犬と暮らすのは楽しいけれど、笑ってばかりもいられない。ちゃんと考えないといけないこともたくさんある。ライターの穴澤賢が愛犬の大吉&福助との暮らしを通じて思ったこと、様々な犬にまつわる取り組みや話題のスポットなど、広く犬のことについて取り上げます。毎月第2・第4月曜日更新
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犬基準の働き方【穴澤賢の犬のはなし】
私は37歳から在宅ワークになったから、もう10年以上になる。今では法人になってはいるが、フリーランスとたいして変わりなく、自分のペースで働いている。こう書くとなんだか自由人みたいでいいと思うかもしれないが、それはそれで海に浮かぶ手漕ぎボートのような不安の連続である。ただ、いつ仕事するのかは自分で決められる。
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犬の若さを保つ秘訣?【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 大吉はもう10才を過ぎている。なのに足取りは軽く、動きはしなやかで、走っても福助より速い。未だにボールを投げてと催促してくるし、福助ともよくバトルを繰り広げている。
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犬はうそをつけるのか?【穴澤賢の犬のはなし】
一般的に犬は純粋だからうそはつけないといわれている。はたして本当にそうなのか。私の経験から言うと、犬もうそをつく。正確には演技といってもいいが、時には事実と異なることを主張する。
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「首を傾げる犬」の特徴は?【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 少し前に興味深い研究結果が発表された。それは「犬の頭の傾きの探索的分析」で、要するに、首を傾げる犬にはどういう傾向が見られるのか検証したという。
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八ヶ岳の紅葉スポット【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし あちらこちらで紅葉が見頃を迎えている。山の家がある原村周辺も散歩しているとちらほら見かけるが、ぽつんぽつんとある程度で、密集してあるようなところは知らなかった。が、これまたご近所のカール家から絶好の紅葉スポットがあると聞き、せっかくなので行ってみた。
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秋の長い散歩の風景【穴澤賢の犬のはなし】
ここ最近、夕方の散歩は少し長めに歩いている。家で仕事していることもあり、自分があまりにも運動不足なことに危機感を抱いたからだ。いつもはすぐ近くの砂浜まで行って終わりだが、違う方向に向かう。夏は暑いし冬は寒いから嫌だが、この時期はのんびり散歩するのにちょうどいい。
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悩ましい大吉の弱点 【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 何事にも寛大で物分りが良く、聡明な大吉の唯一の弱点は「音」だ。具体的には花火と雷と暴走族の音にやたら怯える。その他のことであれば、初対面の人にも自分より大きな犬だろうと臆することなくフレンドリーに接することが出来るのに、花火の音が聞こえると小さくなってブルブル震える。
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犬の時間は早い【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし また動物病院に行ってきた。特に異常はないのだが、この前の検査で大吉の腎臓の数値がやや心配とのことだったので、念の為、尿検査を受けておくことにしたのだ。結果は特に異常は見られないとのことだった。ひと安心。
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思いがけず大吉のピンチを救う?【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし このところ、大吉と福助は日中3階の寝室にいることが多い。だから今も仕事部屋で1人これを書いている。それは別にいいしさびしいとも思わない。これまで私が行った生態調査によると、彼らは夏場は1階の仕事部屋にいる。しかし涼しくなってくると3階の寝室に消える。つまり温度に依存しており、より快適な方にいるだけなのだろう。
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犬に対する素朴な疑問【穴澤賢の犬のはなし】
普段の暮らしでは気にならないが、改めて考えると犬に対して疑問に感じることがある。思わず犬に「なんで?」と聞きたくなるが、話してくれるわけもなく、もやもやする。同じように感じている飼い主も多いのではないだろうか。
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プライベートドッグラン作りのアドバイス【穴澤賢の犬のはなし】
【穴澤賢の犬のはなし】2017年初夏、長野県・八ヶ岳の山の家を手に入れてから現在に至るまで4年間、ドッグラン作りに試行錯誤してきた。詳しい経緯は過去記事を見ていただくとして、最初は雑草が生い茂って荒れ果てていたところから草刈り機デビューして、ウッドチップを自力で運び一応ドッグランができた。
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森の中にひっそりある犬OKの北欧家庭料理カフェ【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 山の家のご近所さんカール家から、近くに北欧家庭料理の店があると聞いた。ちょうど草刈りばかりで疲れていたから、ランチがてら行ってみることに。いつも通っている道から一本入ったところだというが、看板も何も出ていないからどこを曲がればいいのか分からない。
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私のわずかな達成感【穴澤賢の犬のはなし】
やる前から大変だと分かっていることを、好き好んでやる人はまずいない。本当はやりたくないけど、それを片付けないといけないから、あるいは乗り越えた先にものを目指して頑張るのだ。夢や目標、夜のため人のため自分のため、終わった後のビールのためでもいい。
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標高1,420mから犬と眺める大パノラマ【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし これまで書いてきたように、山の家に行く度に何かしら作業をしている。毎年の恒例行事の草刈りから、せっせとウッドチップをドッグランに運んだり、雨の当たる壁やテラスや階段のオイルステインを塗り直したり、次から次にやることが出てくる。だからゆっくり休んでいる暇などない。
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水を極度に嫌がる犬【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 以前、紹介した八ヶ岳の犬OK居酒屋「MIC HOUSE」は、ランチ営業もやっている。テラス席はもちろん店内も犬OKだが、この日は天気が良かったのでテラス席にした。
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ドッグランでの仕事風景【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 今年もドッグランを草刈りする季節がやってきた。というか、もう2、3回やっている。そんなのちょっと草むしりすればいいだけじゃない? と思うかもしれないが、そんなに甘いものではない。山の家に生えているクマザサは地中で根が繋がっており、ちょっとくらい抜いてもすぐに復活してニョキニョキ生えてくる。
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犬にも定期検診を【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 以前も書いたが、わが家では大吉と福助に定期検診を受けさせている。具体的には血液生化学検査といって、血清中の成分を化学的反応や酵素反応を利用して分析し、各数値が正常範囲内に収まっているかどうか、栄養状態はどうかなどを見る検査だ。
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大吉との10年【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 2021年8月17日で大吉が10才になる。本人はそんなことまったく気にしていないと思うが、私にとっては感慨深いものがある。先代犬の富士丸は7才半で突然この世からいなくなったが、大吉はそれより長い時間を一緒に過ごしてきたことになる。
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犬を起こす日々【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし ここ数年、夏の暑さがどんどん厳しくなっている気がする。いや、気がするではなく実感している。腰越(鎌倉市)に越してきたのは2014年の夏だったが、その当時は夜寝るときに窓を開けておくと、心地ちよい海風が入ってくるからエアコンはかけなくても快適に眠れた。
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犬の口角が上がるとき【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし この前の連休、私は山に避難していた。正確には暑さから避難していたのは大吉と福助で、私はずっと草刈りやテラスにオイルステインを塗ったり、汗だくで作業していたが。とはいえ、標高1500メートルにある山の家は朝夕20℃前後で寒いくらい、日中も30℃くらいなので、腰越(神奈川県鎌倉市)に比べたらずっと涼しい。
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嫌がっても「諦めてもらう」までやると【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし うちではだいたい月に一度は大福を洗うようにしている。洗われる雰囲気を察すると逃げたり、洗っている最中は不幸のどん底のような顔になる富士丸と違い、大福はじっと耐えてくれるので楽だ。
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大吉に連れられて「気持ちのいい朝」【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし わが家の朝の散歩は短い。今暮らしている腰越(神奈川県鎌倉市)の家は砂浜まで徒歩5分ほどで、大吉も福助も用を足したら帰りたがる。だから20〜30分程度で終わる。注意しているのは地面が暑くなる7時前には済ませることくらいで、いつもサッと行ってパッと帰ってくる。
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花火や雷に対する大吉の変化【穴澤賢の犬のはなし】連載400話!
【連載】穴澤賢の犬のはなし なぜか分からないが、花火や雷に怯える犬が多い。空がゴロゴロ鳴り出したり、遠くから「パンッ!」という音が聞こえただけで落ち着きがなくなり、ブルブル震えだす。
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犬と快適に過ごす山小屋を目指して〜ビフォーアフター【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 少し前からその過程を書いてきた山の家のリノベーションだが、ようやくほぼ形になった。2020年秋頃から壁や構造に関わるところは大工さんにお願いして、それ以外のクロス貼りやオイルステインなど自分たちでできることはやる方針でここまで来たので、ビフォーアフターで振り返ってみる。
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思い出の水族館【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 神奈川県・三浦半島の先端にある『京急油壷マリンパーク』が2021年9月30日で閉館するというので、行ってみた。実はここ、犬と入れる珍しい水族館で、かつて富士丸と訪れたことがある。もう10年以上前のことだ。
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犬とちょっと出かけるときに【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし この1年ほど、新型コロナウイルスの影響で「さぁ、遊びに行こう!」という雰囲気でもない。ただ、家にいる日が続くと犬は露骨につまらなそうにする。犬は日々の散歩は当然として、イレギュラーなお出かけが大好きだから。まぁ君らもたまには出かけたいよね。そんなときにおすすめスポットを紹介したい。
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犬の知力の謎【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 大吉はある程度、言葉を理解している。たとえば夜、1階にある仕事部屋でその日の仕事を終え、私が顔をパソコンに向けたまま「ふぅ、上(リビング)行こうか」と言うと、後ろにいた大吉がテケテケと部屋から出て行き階段を上っていく、というように。
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福助が7才でもガキンチョな理由【穴澤賢の犬のはなし】
福助を見ていて不思議に思うことがある。もう7才になるのに、まだガキンチョ丸出しなのだ。オモチャを渡すと必ず大吉の分を奪う。仕方なく大吉が残った方を取ろうとすると、そっちも奪う。
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山で犬は若返る?【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 以前から感じていたが、大吉も福助も山の家に行くと顔つきが変わる。なぜか普段と比べると少し幼くなる気がするのだ。いつも一緒にいるからそう感じる程度で、写真では分からないかもしれないが、ちょっとあどけなくなり、無邪気に嬉しそう顔になる。
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犬と快適に過ごす山小屋を目指して〜その5【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢と犬のはなし 少しずつ、山の家を自力で改築している。前回は階段と天井の梁にオイルステイン(※)を塗ったまでの過程を書いたが、その後、大工さんに頼んで階段下に本棚を作ってもらった。(※)これまでワックスと書いていましたが、今回塗っているのはオイルステインでした。
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飼い主の帰宅を察する犬の能力【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 連休、山の家で過ごしているときご近所のカールの飼い主さんと嫁が、近くに気になる雑貨屋があるけど犬は店内に入れないと話していた。「ならカールをうちに置いて2人で行ってくれば?」と言うと、2時間ほどで戻ると出かけていった。
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枕を使うわが家の犬たち【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし いつものことだから日常になっていて何とも思わないが、よく考えたら不思議に思うこともある。大吉はいつも枕を使うのだ。自分のベッドで縁にあごを乗せて寝るのはまだ分かる。
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悲しい「これじゃない感」【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 以前から書いてきたように、大吉と福助は食に執着心がない。わが家は基本手作りだが、平気で残すし、ひどいときは差し出しても「今はいらない」という顔さえする。お互い横取りしようとはしないし、遊びに来た犬が残っているゴハンを食べても怒りもしない。オモチャはすぐ横取りするくせに。
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犬と快適に過ごす山小屋を目指して〜その4【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 前回の山の家の改装の後、大工さんにクローゼットの扉(左側)を作ってもらったので、2階はだいたい形になった。
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犬と快適に過ごす山小屋を目指して〜その3【 穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 前回、山の家の改装は2階の梁にワックスを塗るところまでだったが、せっかくなので手すりも塗っておくことにした。
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大吉の試練と私の迷惑【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢と犬のはなし 朝と夕方、歩いて5分の砂浜を散歩する。それが日課で、大雨だろうが強風で砂が舞い上がっていようが、必ず行く。なぜなら、大吉と福助はアスファルトの上ではウンチをしないからだ。しかし砂浜へ行くと、さくっとする。どうやら彼らは砂浜を排せつする場所と認識しているらしい。その証拠に用を足したら速攻で帰りたがる。ただ、その前にひとつ壁がある。
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八ヶ岳の犬OK居酒屋【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 以前書いたこともある『ご近所さん』から、近くに犬OKの居酒屋があるらしいと聞いた。山の家がある「丸山の森」から、車で5分ほどだという。それは偵察しなくてはと早速予約して一緒に犬同伴で行ってみることに。すると本当に犬OKで、こぢんまりとしているがとてもいい感じのお店だった。
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犬のいない部屋【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 少し前から、嫁が大吉と福助をちょくちょく仕事場に連れて行くようになった。自宅から徒歩10分ほどのところに仕事部屋を借りているのだが、「一緒に行く?」というと喜ぶからという理由で(行っても昼寝してるだけらしいが)、出かける用事がない日など週に1度か2度は連れて行く。
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愛犬たちの健康のために【穴澤賢の犬のはなし】
わが家では、2〜3カ月に1度は必ず動物病院で診てもらうようにしている。フィラリアやノミ・ダニ予防薬は春にワンシーズン分処方してもらえばいいのだが、何も異常がなくてもあえて定期的に病院に通い、その都度薬をもらっている。そして半年に一度は血液生化学検査をしてもらい、健康状態をチェックしている。
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犬と快適に過ごす山小屋を目指して〜その2【穴澤賢の犬のはなし】
【連載】穴澤賢の犬のはなし 2020年末頃から始めている山の補修作業、構造や強度に関わるところは大工さんに任せているが、それ以外はできるだけ自分たちでやることにしている。それがやってみると結構大変なのだ。